劇症型溶連菌感染症の症状が疑われるときの対処法

どのような症状が出たら救急受診すべきですか?
以下のような異常な症状がみられたら、一刻も早く救急受診すべきです。
手足の激しい痛みや腫れ
傷口の急速な悪化
高熱や寒気、全身の倦怠感
めまい・意識レベルの低下
以上のような普段の風邪とは明らかに異なる強い症状が出現したら、迷わず119番で救急車を呼ぶか、速やかに救急外来を受診してください。特に夜間や休日で判断に迷う場合でも、様子をみるのは禁物です。少しでも「おかしい」と感じる点があれば、ためらわず医療機関に連絡をとりましょう。
家庭ではどのような対応をすればよいですか?
劇症型溶連菌感染症が疑われる状況では、家庭でできる対応は限られますが以下のポイントに留意してください。
すぐに医療機関へ連絡
安静
布団などで保温
呼吸や意識レベルに変化がないか観察
以上のように、家庭では悪化させず、すぐ病院へつなぐことが最優先です。劇症型溶連菌感染症は在宅で対処できる病気ではありません。少しでも疑わしい場合は早め早めの受診を心がけ、決して様子をみて我慢しないでください。
編集部まとめ

劇症型溶連菌感染症は人食いバクテリアと俗称されるほど、とても危険な感染症です。溶連菌自体は子どもの喉の風邪など身近な病原菌ですが、劇症型では菌が血流や筋肉に侵入し爆発的に増殖、毒素を放出することで急速に全身状態が悪化します。初期は発熱や倦怠感など風邪に似た症状のため見逃されがちですが、手足の激しい痛みや腫れ、意識混濁など一つでも普段と違う異変があれば注意が必要です。早期発見と治療が何よりも重要であり、治療が遅れると数十時間以内にショックから多臓器不全に至る怖い病気です。少しでも「おかしい」と思ったら我慢せずすぐに医療機関を受診し、必要なら遠慮なく救急車を呼びましょう。劇症型溶連菌感染症は誰にでも起こりえますが、正しい知識と迅速な対応で重症化を防ぎ、大切な命を守ることができます。
参考文献
『劇症型溶血性レンザ球菌感染症(STSS)』(国立健康危機管理研究機構)
『劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)』(厚生労働省)
『わが国における劇症型溶血性レンサ球菌感染症の疫学(2025年7月4日現在)』(国立健康危機管理研究機構)

