妊娠の可能性がある時に注意が必要な検査は?
妊娠の可能性がある場合、婦人科検診のすべてを避ける必要はありませんが、胎児への影響が懸念される検査については慎重な判断が必要です。特に放射線を使用する検査や、子宮内に直接刺激を与える検査は、妊娠の有無を確認したうえで実施可否を決めます。
レントゲン検査
レントゲン検査は放射線を用いるため、妊娠中、とくに妊娠初期には原則として慎重に扱われます。婦人科領域では、乳がん検診のマンモグラフィや、他科で行われる胸部・腹部レントゲン検査などが該当します。
放射線量は検査ごとに管理されています。しかし、妊娠初期は胎児の重要な器官が形成される時期であるため、不要な被ばくは避けることが基本です。そのため、妊娠の可能性がある場合は、受付や医師に必ず申告し、検査を延期または代替検査(超音波など)に切り替える判断が行われます。
子宮体がんの一部検査
子宮体がん(子宮内膜がん)の検査では、子宮内膜を採取する「内膜細胞診」や「組織診」が行われることがあります。これらの検査は、子宮内に器具を挿入し内膜を直接採取するため、妊娠中は原則として実施しません。
妊娠の可能性がある状態で行うと、子宮収縮や流産のリスクが高まるおそれがあるためです。
そのため、不正出血などの症状がある場合でも、まず妊娠の有無を確認したうえで検査方針を決定することが重要です。
妊娠に気付かないまま検診を受けることは多い?
妊娠初期は自覚症状が乏しいことも多く、妊娠に気付かないまま婦人科検診を受けるケースは決して珍しくありません。とくに月経不順がある方や、つわりなどの症状が軽い方では、妊娠の発覚が遅れることがあります。
レントゲン検査や子宮体がんの一部検査など、注意が必要な検査もあるため、可能性が少しでもある段階で伝えることが重要です。

