寒気がするのはインフルエンザが原因?メディカルドック監修医が風邪との違いや対処法・何科を受診すべきかなどを解説します。

監修医師:
関口 雅則(医師)
浜松医科大学医学部を卒業後、初期臨床研修を終了。その後、大学病院や市中病院で消化器内科医としてのキャリアを積み、現在に至る。内視鏡治療、炎症性腸疾患診療、消化管がんの化学療法を専門としている。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、総合内科専門医。
「寒気」とインフルエンザの可能性で考えられる病気と対処法
インフルエンザのときにみられる強い寒気は、「ただの冷え」や一般的な風邪の寒気とは原因も危険度も異なる場合があります。 急な寒気はインフルエンザをはじめ肺炎や食中毒など全身の感染症のサインとなることもあり、受診のタイミングを逃さないことが重要です。 ここでは、急な寒気やお風呂上がりの寒気など、日常でよく出会うシチュエーションごとに考えられる病気と、家庭でできる対処法、医療機関を受診すべき目安について解説します。
急な寒気を感じる症状に多い原因と対処法
急にガタガタ震えるような寒気は、インフルエンザなどウイルス感染の初期に多く、数時間で38度以上の高熱や頭痛・関節痛が出てくることがあります。一方、熱があまり上がらないまま寒気だけが続くときは、風邪や自律神経の乱れ、甲状腺の病気、貧血なども疑われます。
まずは暖かい部屋で安静にし、毛布で体を冷やさないようにしながら水分補給を行い、症状が強い場合は内科や発熱外来を受診し、発症時間や最高体温、服用薬をメモして持参すると診断に役立ちます。
お風呂上がりに寒気を感じる症状に多い原因と対処法
お風呂上がりにゾクッと寒気を感じるのは、入浴で血管が広がったあとに脱衣所などが冷えていると、体表から急に熱が奪われるためです。 多くはタオルでしっかり体を拭き、すぐに服を着て保温し、室温差を小さくすることで改善します。
しかし入浴前からだるさや喉の痛みがあり、その後に寒気と発熱が出てきた場合はインフルエンザなどの感染症の可能性も考えられます。長風呂は避けて休み、38度以上の高熱や関節痛があれば発熱外来や内科の受診を検討しましょう。
「インフルエンザによる寒気」で考えられる病気と対処法
インフルエンザによる寒気は、単なる発熱の前触れにとどまらず、体内で起きている炎症反応や免疫の働きを示す重要なサインです。発症初期の強い寒気から、解熱後・治りかけに残る寒気まで、その背景には体調の回復過程や合併症の可能性が隠れていることもあります。ここでは、インフルエンザによる寒気に関連して考えられる主な病気や体の変化を、症状の特徴とあわせて解説し、適切な対処法についても詳しく紹介します。
インフルエンザの予防接種後に寒気を感じる症状に多い原因と対処法
インフルエンザワクチン接種後の軽い発熱や頭痛、倦怠感、寒気は、多くが2~3日以内に自然におさまる一過性の免疫反応です。接種部位の赤み・腫れ・痛みも含め、水分摂取と安静、必要に応じた解熱鎮痛薬で経過を見ることが一般的です。
一方、接種直後の息苦しさや全身のじんましん、急な血圧低下は重いアレルギー反応、数日~2週間後の高熱やけいれん、意識障害は神経系合併症の可能性があるため、速やかな医療機関受診が必要になります。
インフルエンザにかかって解熱後に寒気を感じる症状に多い原因と対処法
インフルエンザの高熱が下がったあとも、軽い寒気や倦怠感が続くことは珍しくありません。解熱後2~3日は外出や仕事復帰を急がず、自宅で休養しながら水分と消化のよい食事をとることが大切です。
ただし、解熱後に再び高熱と強い寒気、息苦しさ、胸痛が出た場合は肺炎や心筋炎などの合併も疑われます。特に子ども・高齢者・基礎疾患のある方は早めに内科や呼吸器内科を受診しましょう。
インフルエンザの治りかけで寒気を感じる症状に多い原因と対処法
インフルエンザの治りかけには朝は楽でも夕方に微熱や寒気、だるさがぶり返すことがあります。これは疲労や自律神経の乱れで体温・血流のコントロールが不安定になるためです。 この時期は活動と休息のバランスを意識し、水分とともにスープや経口補水液で塩分・糖分を補給しましょう。
一方、治りかけに再び高熱と強い悪寒、激しい咳や胸痛が出た場合は細菌性肺炎や気管支炎が疑われます。ふらつきや尿量低下を伴うときは早急な受診や救急外来の利用が必要です。

