●「適切に経験を積む機会」あれば直ちに違法とは言えず
──インターン生に会社側がノルマを課すことは法的に問題ないのでしょうか。
実際の営業業務を体験してもらうという観点からすれば、社員が通常背負っているノルマの存在を知ることや、その達成の難しさ、創意工夫の必要性を理解することには、一定の意義があります。
そのため、未体験の学生であることを前提に、基本的な業務の進め方や初心者向けの指導を十分におこなったうえで、教育的な範囲の目標としてノルマを設定するのであれば、直ちに違法とまでは言い切れない場合もあるでしょう。
しかし、基本的な指導やサポートもなく、インターン生に不相応な量のノルマを課するのであれば、不当と評価される可能性があります。
●ノルマ未達で叱責→程度によっては違法の可能性
──未達成などの場合に「クビだ」と伝えることは、どのような法的問題が生じ得ますか。
ノルマを達成できなかったからといって、社員に対するのと同様の強い叱責をインターン生にすることは、その態様や程度によっては違法性を帯びることもあるかも知れません。
また、「クビだ」と言い放つ行為も不適切と評価されることが多いでしょう。インターンの終了を一方的に通告する意味で用いられるのであれば、インターンシップ本来の趣旨から大きく離れてしまいます。
本来の目的は、営業活動の手段や方法、企業活動の意義などを体験を通じて理解してもらうことにあります。

