その肥満が「糖尿病」の原因に? 肥満症治療が不可欠な理由と起こりうる合併症を医師が解説

その肥満が「糖尿病」の原因に? 肥満症治療が不可欠な理由と起こりうる合併症を医師が解説

医療機関でおこなう肥満症治療の特徴

医療機関でおこなう肥満症治療の特徴

編集部

肥満症は医療機関で治療できるのでしょうか?

加藤先生

はい。生活習慣の改善を基本に、必要に応じて薬物療法を併用します。医療機関では問診や体組成分析をおこない、「なぜ太りやすいのか」を一緒に整理します。生活習慣の改善を基本に、必要に応じて薬物療法を検討する場合もありますが、あくまで補助的な位置づけです。

編集部

費用も気になります。

加藤先生

例えば、選択肢の一つである「GLP-1受容体作動薬」は、現時点では「肥満症」に対しての保険適用が限定的です。そのため、肥満症治療として使用する多くの場合は自費診療となり、クリニックによって費用は異なります。当院では診察のうえ、体質や健康状態を踏まえて薬剤や投与量を判断し、負担の少ない形で治療を続けられるよう調整しています。

編集部

実際に、治療にかかる費用や期間はどれくらいでしょうか?

加藤先生

医療機関や薬剤によって異なります。導入にあたっては、数カ月かけて体重や体脂肪量の変化を確認しながら進めていきます。生活習慣の改善と併用し、無理なく継続できるペースで治療をおこなうことが効果を高めるポイントです。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

加藤先生

診療をしていると、体重の悩みを“自分のせい”だと思い込んでしまう方がとても多いと感じます。しかし、肥満はれっきとした病気であり、治療できる時代になっています。一人で頑張り続けて、「もう無理だ」と諦める前に、どうか医療を頼ってください。改善の道はいくらでもあります。

編集部まとめ

肥満症は見た目の問題にとどまらず、全身の病気につながる重大な疾患です。BMIや腹囲が気になる方、生活習慣病の指摘がある方は、自己流のダイエットではなく医療機関での治療が有効です。安全かつ継続しやすい方法で体重と健康を改善できるため、気になる場合は早めの受診をおすすめします。専門家による適切なサポートを受けることが、将来の健康を守り、より豊かな毎日を過ごすための確かな一歩となります。

参考文献
日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン 2022」
Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity

配信元: Medical DOC

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