「インスリノーマ」は悪性だと生存率が低い? 再発リスクと予防法を解説

「インスリノーマ」は悪性だと生存率が低い? 再発リスクと予防法を解説

インスリノーマとは、膵臓にできた腫瘍によって、低血糖状態になる病気です。頭痛・発汗・手のふるえなどの様々な症状が表れます。

インスリノーマの原因は現在のところ不明で、病気の性質から予防が困難な病気になりますが、膵臓にできた腫瘍が良性の場合は摘出手術で改善が期待できます。

しかし、腫瘍が悪性だった場合は予後が不良で、生存率も低いといわれているのです。

今回記事では、インスリノーマの予後・予防を解説します。気になる症状のある方は、お近くの医療機関にご相談ください。

※この記事はメディカルドックにて『「インスリノーマ」を発症すると現れる症状・原因・何科を受診するべきかご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

インスリノーマの予後と予防

高齢者夫婦

インスリノーマは治る病気でしょうか?

インスリノーマは、膵臓にできた腫瘍の摘出によって完治が目指せる病気です。
手術による治癒率は90%と高くなっています。しかし、手術によって腫瘍が切除しきれなかった場合は、症状が続くことがあります。
このような場合には、ジアゾキシドやオクトレオチドといった薬物療法・腫瘍を小さくするための化学療法を行い、寛解を目指すのです。

悪性の場合は生存率が低いのでしょうか?

膵臓にできた腫瘍が悪性の場合は、生存率が低くなります。膵臓がんの場合は、腫瘍が見つかった段階で手術可能な患者は全体の約20%程です。
また、手術ができたとしても再発率が非常に高く、手術後の5年生存率は20〜40%といわれています。このように、膵臓の腫瘍が悪性の場合の予後は不良で、生存率は低いといわれているのです。

インスリノーマを予防する方法があれば教えてください。

インスリノーマを予防する明確な方法は、現在発見されていません。しかし、インスリノーマは遺伝によって発症する場合があるといわれています。
つまり家族に糖尿病・インスリノーマ・膵臓がんなどの膵臓が関わる病気の人がいると、自分も病気にかかる可能性が高いのです。気になる症状がある場合は、なるべく早めに専門家へ相談しましょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

インスリノーマは、現在のところ原因がよくわかっていない予防の難しい病気です。症状も多岐にわたるため、受診の判断が難しいと感じる方も多いでしょう。
しかし、予防のできない病気だからこそ、早期発見・早期治療が重要になります。気になる症状のある方は、お近くの内分泌科・消化器内科・循環内科などにご相談ください。

編集部まとめ

医療従事者の女性
今回の記事では、インスリノーマの症状・原因・検査・治療方法・予後・予防を解説しました。

インスリノーマの症状は、低血糖による頭痛・発汗・手のふるえなど多岐にわたり、原因は膵臓にできた腫瘍がインスリンを過剰に分泌してしまうことです。

インスリノーマの根本的な治療は腫瘍の摘出であり、この腫瘍が悪性の場合予後は不要で、手術ができたとしても5年生存率が20~40%になるといわれています。

インスリノーマ発症の原因は現在のところわかっておらず、明確な予防方法はありません。

そのため早期発見・早期治療が重要になります。気になる症状のある方は、お近くの内分泌科・消化器内科・循環内科などにご相談ください。

参考文献

膵内分泌腫瘍の診断と内科的治療

インスリノーマ(小児慢性特定疾病情報センター)

配信元: Medical DOC

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