依存していた ネットゲームがサービス終了し、打ちひしがれていた、夫・ともあき。手のひらを返し、家族の元へ戻ろうとする夫を許せるわけもなく、怒りをぶつけたゆうかは、謝罪する彼のために、ある条件をもうけ…。
夫へ突きつけた"4つの条件"
ともあきの謝罪は、夜が明けるまで続きました。
彼は、自分の育ちの中で抑圧されてきた感情が、「ゲーム」という形で爆発してしまったこと、A子との会話が単なる「現実逃避」であったこと、そして、何より、私とみかを深く傷つけたことを認めました。
私は、彼の謝罪をすぐには受け入れませんでしたが、やり直すための条件として、具体的な「誓約書」を突きつけました。
「離婚を保留にする条件は4つ」
1. 家のパソコンは、私の許可を得てから使うこと
2. 仕事が終わったら、寄り道をせず、まっすぐに帰宅すること
3. A子に貢いだギフト代と同じ金額である数十万円を、改めて"家族のための貯金"として用意すること
4. 土日に寝だめをせず、みかと全力で遊ぶ時間を確保すること
夫のマジメな性格を逆手に取った!
ともあきは、ふるえる手でその誓約書に署名しました。
「これが守れなければ、次はありません。私はもう、あなたの顔色をうかがって生きるつもりはないから」
彼はマジメすぎるがゆえに、一度、「ルール」として提示されれば、それを守ることに必死になります。皮肉にも、彼のその性格が、今回は更生のカギとなりました。
「分かった。約束する。二度と、家族を悲しませるようなことはしない。僕は……本当に、大事なものをうしなうところだった。ごめん、本当にごめん」
彼は私の目をまっ直ぐに見つめ、そう言いました。
その目には、一年前のようなうつろさはなく、かつての誠実な輝きが少しだけ戻っているように感じました。

