先日、青山のITOCHU SDGs STUDIOで行われている「なんで展」に行ってみました。世の人々が思う素朴な「なんで?」を切り口に、考える楽しさに気づいてもらう展示のようです。
会場には「なんでちゃん」というAIが仕込まれたゆるキャラがいて、マイクで質問などできるようになっていました。
会話がわりと双方向でやりとりできる「なんでちゃん」。
次はピュアな質問を考えたいです。
「米国経済は今年安定しますか?」と聞いたら「アメリカはとても大きな国だからいろんな要素が関係しているよ」などと答えてくれました。やりとりしているとなんでちゃんから質問もあり、「君はどんなリーダーがいい?」と聞かれたので「大谷翔平」と答えると「周りを大事にしてコツコツがんばる姿がかっこいいね」と評価していました。「どんなところが素敵だと思う?」「顔が小さいところ」「なるほど確かに小さめだね。きっと努力の賜物なんだろうね」と、噛み合っていそうでいない会話が味わい深いです。でも私の次に質問した人は「悲しいときはなんで涙が出るの?」とピュアな質問をしていて「涙が心を綺麗にしてくれる」と、なんでちゃんも詩的な答えでした。
素朴な質問とその答えが書かれたコーナーもありました。例えば「なんで炙るとおいしくなるの?」という質問には「これはメイラード反応という働きのおかげなんだ。炙ると、食べ物のタンパク質と糖がくっついて、香ばしい匂いや美味しそうな色になるんだよ」など。「なんでお金で物が買えるの?」という質問には「日本初のお金ができたのは約1300年前?!」「紙のお金ができたのは江戸時代?!」「現代では目に見えないお金も」と、わかりやすく解説。「なんでネクタイってあるの?」という質問には「ルイ14世のひとめぼれで、ファッションに?!」「今のネクタイが生まれたのは、19世紀のイギリス?!」など。大人でも勉強になります。
来場者の「なんで」を書いて貼れるコーナーもありました。「なんで自分で考えなさいって言ってるのに先生は指示するの?」と10歳男子の鋭い疑問が印象的でした。「なんでにんげんはこんなにもおろかなんだろう」「なんでママはブランドバッグが好きなの?」「なんでうれしいと声のトーンが高くなるの?」「なんで平日なのに終電で帰れないんだ……」「なんで生きなきゃいけないの?」「なんで人間の格差が生じてしまうの?」「なんでいつか死ぬのに生きてるんだ」「なんで推しと結婚できないの?」「なんで彼女を大切にできなかったの?」と、「なんで」は切なくなるものも多いです。子供の字で「なんで地球最後の日がくるの?」と滅亡前提というか予言かもしれない疑問もあって怖くなりました。
来場者の「なんで」を貼れるコーナー。スマホで検索するより手書きの方が心に訴えるものがありました。
自分で「なんで」を考えようとするとなかなか思いつかないです。疑問を持ったらすぐチャッピーに聞いてわかったつもりになってしまっているかもしれません。まずは自分に問いかけたいです。

