平均血圧の求め方
平均血圧(mean arterial pressure(MAP))は、収縮期と拡張期からなる、一回の心周期における平均血圧です。平均血圧は、最高血圧から最低血圧を引いたものを3で除した数値を、最低血圧に足したものとして簡易的に近似されることが多いです。
式は、以下のようになります。
平均血圧=最低血圧+(最高血圧−最低血圧)/3
なお、健康診断などでは、血圧を二回測定した値を足して、2で除したものを平均値、と慣例的に呼ぶこともあると考えられます。
健康診断など一般的な検査の基準値・正常値となる「平均血圧」
血圧の診断基準は、現時点では年齢によっては変わりません。成人の場合、診察室血圧が140/90mmHg以上、家庭血圧が135/85mmHg以上で高血圧と判定されます。ここでは、年代ごとの平均的な血圧に関して、令和5年の国民健康・栄養調査報告から得られたデータをお示しします。
区分 収縮期血圧(上)(mmHg) 拡張期血圧(下)(mmHg) 平均血圧(MAP)(mmHg) 備考
男性 131.6 77.2 95.3 年齢とともに上昇傾向
女性 126.2 73.6 91.1 閉経後は上昇しやすい
60代 132.1 77.3 95.6 加齢による動脈硬化の影響あり
10代 約100-110 約60-80 81.7 成長期のため変動あり
スポーツ選手 109±11~138±7 57±12~92±10 90.8 筋力トレーニングを行ったアスリートは、持久力トレーニングを行ったアスリートよりも血圧が高い
※平均血圧(MAP)は以下の式で算出しています。
平均血圧=最低血圧+(最高血圧−最低血圧)/3
このように、判定基準は変わらなくても、平均値としては加齢や性別、運動習慣などで違いがみられることがわかります。

