最高/最低血圧の差の平均は?
血圧の数値で、上と下の差を計算したものを脈圧と呼びます。
脈圧の平均値は、約40mmHgです。
脈圧が高い場合、つまり差が大きい場合、動脈硬化が進行している、または大動脈弁の狭窄や閉鎖不全の可能性があります。脈圧が50mmHg以上になると、心臓病や不整脈、脳卒中などのリスクが高まります。
通常は収縮期血圧の4分の1以下の脈圧の場合、低脈圧と呼ばれます。これは、心不全や心タンポナーデなど、心臓が十分な血液を送り出せない際に起こります。
このように、血圧の差は大き過ぎても小さ過ぎても、健康上の問題を示唆している可能性があるのです。
再検査が必要な血圧の値
ここまでは診断されたときの原因と対処法を紹介しました。再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。
健康診断の血圧の異常値・再検査基準値
一般的に、以下の基準を超えると再検査の対象となります。
診察室血圧:140/90mmHg以上
家庭血圧:135/85mmHg以上
また、健康診断で160/100mmHg以上の場合には、要精密検査となります。無治療の場合は、早めに内科を受診しましょう。
血圧の異常で再検査・精密検査を受ける場合、何科が良いか
まずは内科、特に循環器内科の受診が推奨されます。緊急度が高いと判断される場合(例:180/110mmHg以上や強い頭痛・胸痛を伴う場合)は、できるだけ早めに医療機関を受診してください。
ホルモンの異常や血管の奇形などによる二次性高血圧も、高血圧の方の約1割を占めています。もしも二次性高血圧が疑われる場合には、採血検査や超音波検査、CT検査などが行われます。これらの費用は検査ごとに異なりますが、費用は保険診療が適用されるため、数千円〜1万円程度が目安と考えれば良いでしょう。

