「食後低血圧」を発症する原因や起こしやすい人の特徴はご存知ですか?【医師監修】

「食後低血圧」を発症する原因や起こしやすい人の特徴はご存知ですか?【医師監修】

食後低血圧の治療法と日常生活での対策

食後低血圧の治療法と日常生活での対策

食後低血圧で治療が必要なケースを教えてください

食後低血圧は、症状の程度や生活への影響を踏まえて対応を検討します。食後に軽いふらつきを感じる程度で、転倒や失神がなく日常生活に大きな支障がない場合は、生活上の工夫を中心に経過をみることが一般的です。一方、食後に立っていられないほどのめまいや意識が遠のく感覚が繰り返される場合、転倒歴がある場合には、病院での評価がすすめられます。

病院ではどのように治療しますか?

病院では、まず食前と食後の血圧変化を確認し、食後低血圧の程度やパターンを把握します。そのうえで、使用している薬の内容を直します。特に降圧薬を服用している方は、服用時間や種類の調整を検討します。また、必要に応じて血圧の低下を和らげる目的で薬が使われることもありますが、薬物療法は症状や全身状態を踏まえて慎重に判断します。

食後低血圧の自分でできる予防法を教えてください

日常生活では、まず食事の摂り方を見直します。一度に多く食べるのではなく、量を控えめにして回数を分けることで、食後の血圧低下を和らげやすくなります。食事は急がず、よくかんでゆっくり進めることも大切です。また、食後すぐに立ち上がらず、しばらく椅子に座って過ごすと、ふらつきが起こりにくくなります。水分をこまめに摂る習慣も、血圧を安定させるうえで大切です。

食後低血圧が起きたらどうすればよいですか?

食後にめまいやふらつきを感じたときは、無理に動かず、椅子に腰かけたり横になったりして安全な姿勢を保ち、転倒を防ぐようにしましょう。症状が治まるまで安静に過ごし、慌てて立ち上がらないことがポイントです。このような症状が繰り返し起こる場合は、食事の内容や食後の過ごし方を振り返ったうえで、病院へ相談することがすすめられます。

編集部まとめ

編集部まとめ
食後低血圧は、食事をきっかけに血圧が下がり、ふらつきやめまい、強い眠気などが現れる状態です。診断の目安は、食事開始後おおむね2時間以内に収縮期血圧が20mmHg以上下がる場合や、食前の収縮期血圧が100mmHg以上あり、食後に90mmHg未満まで低下する場合です。加齢や自律神経の働きの低下、糖尿病などの背景がある方で起こりやすく、日常の体調変化として見過ごされやすい点が特徴です。

食後低血圧そのものは命に直結する状態ではありませんが、食後の立ちくらみやふらつきが転倒につながり、生活の質を下げる要因になることがあります。食事の量や摂り方、食後の過ごし方を工夫し、血圧の急な低下を抑えるようにしましょう。症状が繰り返される場合や、生活に支障が出ている場合は、病院で血圧の変化や服用中の薬を含めて評価を受けることが大切です。

参考文献

『高齢者の食後低血圧』(日本老年療法学会誌)

『標準的神経治療:自律神経症候に対する治療』(日本神経治療学会)
配信元: Medical DOC

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