同僚の結婚式に招かれた日のことです。親しい同僚だったため、披露宴ではスピーチまで頼まれていました。せっかくの晴れの日に恥をかくわけにはいかないと、服も新調し、気合を入れて式場へ向かったことを覚えています。
気合十分で向かった結婚式
当日は少し緊張しながらも、新しく用意した服に袖を通し、「これで大丈夫」と自分に言い聞かせて会場へ向かいました。
親しい同僚の大切な場に立ち会えること、そしてスピーチを任されていることもあり、背筋が伸びる思いでした。
入口でかけられた突然の声
結婚式会場に入ろうとしたその瞬間、会場の係員の方から突然声をかけられました。知り合いではなかったため驚いて立ち止まると、「お客さま、お洋服の背中に値札が付いておりますので、お取りしてもよろしいでしょうか」と静かに伝えられたのです。
その言葉を聞いた瞬間、顔が一気に熱くなり、冷や汗が噴き出しました。思わず、か細い声で「よろしくお願いします」と答えるのが精一杯でした。

