美和さんの夫・直樹さんは「偏差値こそがすべて」という極端な教育パパ。4歳の息子・悠斗くんを勉強漬けの日々に追い込み、心身ともにボロボロになってもお構いなしでした。
そんなパパに付き合いきれず、美和さんは悠斗くんを連れて実家に帰ってしまいます。
勉強を強要されない環境で、祖父母の愛情をたっぷりと受けた悠斗くん。生気を失っていた表情には、次第に子どもらしい笑顔が戻り始めます。
そんなパパは職場でも「学歴至上主義」。学歴だけで人を判断していましたが、そのせいでプレゼンに失敗、上司から「リーダー失格」の烙印を押されてしまいます。
もしパパが学歴というフィルターを外し、メンバーの助言に耳を傾けていれば、結果は違ったかもしれません。自身の過ちを深く後悔するパパでしたが、追い打ちをかけるように衝撃の事実が判明します。
それは、実母から明かされた「実父の偏差値はパパよりも低かった」という事実。同じように厳しい教育を受けて育ったパパですが、実父を越えられずコンプレックスを抱いていました。しかしそれは実父がすり込んだ虚像だったのです。
自分がどれほど的外れなことに固執し、悠斗くんを苦しめてきたのか。その事実に打ちのめされたパパは――。
学歴への執着を捨て、息子に謝罪












美和さんの父は、超有名難関大学を卒業したエリート。以前彼は「子どもが何かに夢中になることこそが、学びの原動力になる」とパパを諭したことがありました。
当時のパパはその真意が理解できず、ただ自分より高学歴な義父を前に、言い返すこともできず、黙り込むことしかできなかったのです。
しかし、職場での失敗を経て、パパはようやくその言葉の意味に気付きました。
かつて否定した「子どもが夢中になることを大切にする」という義父の教えの元、パパは悠斗くんが夢中になっていた釣りを、今度は一緒に楽しむことにしたのです。
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大切なのは、親が理想とする姿に当てはめることではなく、子どもの内側から湧き出る「好き」という気持ちを一緒に面白がり、伸ばしてあげることなのかもしれませんね。
子どもの「夢中」に寄り添えたとき、そこには数字や偏差値では測れないほどの豊かな成長が待っているはずです。
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著者:マンガ家・イラストレーター はたけ

