無色透明なガラスに内包されるストーリー
学生時代に目にしたガラス作品の美しさに心を奪われ、この世界へ導かれたという高臣氏は、模様や色をもたない、無色透明なガラスこそがガラス本来の魅力であると考えている。また、ガラスが刻一刻と変化する瞬間を捉え、意図と偶然の間に立ち上がる美しさを見いだしている。
高い透明度をもち、気泡や揺らぎを帯びたそのフォルムはどこまでも自由。躍動的で、まるで命を宿し、今にも動き出しそうな気配を漂わせる。熱によって溶け、かたちを変え、再び固まる、ガラスという素材がもつ本来の姿をそのままかたちにしたようにも感じられる。

無垢でどこか神秘的なその佇まいは、キンと凍てつく空気のなかで生まれる氷柱や氷爆、氷紋といった雪国の自然情景と重なるようにも思える。しかし実は、高臣氏の創作源は「人」だ。
「人が好き」だという高臣氏は、人との出会いや思い出、会話の断片をつなぎ合わせてひとつの物語を紡ぎだし、言葉としてタイトルを定め、かたちを立ち上げていくのだという。無色透明なガラスは、目には見えない色とりどりのストーリーを静かに内包しているのだ。
花器のなかでも一輪挿しは、花のある生活を気軽に取り入れられるアイテム。高臣氏がガラスで描きだす叙情の世界を、この機会に楽しんでほしい。
■LUMINOUS FORMS
会期:2月13日(金)〜22日(日)
会場:3rdparty Harajuku Store
住所:東京都渋谷区神宮前2-35-9 原宿リビン509
営業時間:10:00〜19:00(12:00〜13:00 Close)
3rdparty公式サイト:https://3rdpartyhome.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/3rdpartyhome
(丸本チャ子)
