
子供の頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる作品を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。Twitterにて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、Twitterに投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第20話を紹介するとともに、依頼者のお母さんの印象などについて著者に伺った。
■宗教にのめり込む母へ…、「くたばれくそババァ!」人生を壊された娘の叫び



夜逃げ屋スタッフとして活動しながら、そこで出会ったさまざまな人間模様を漫画として表現している宮野シンイチさん。人気シリーズでもある「夜逃げ屋日記」、今回は宗教にのめり込む母からの夜逃げを描いている。
スタッフとして現場に同行し、依頼者の母を見かけたという宮野さんにそのときの印象について訊ねると「笑顔で幸せそうでしたが、その笑顔が逆に怖かったです」と教えてくれた。作中でも思わず心が揺れ動く迫真の作画で描かれている依頼者の心からの叫び「くたばれくそババァ!」。それまで物静かに淡々と作業を進めていたという依頼者の豹変に「ものすごいびっくりしました。読んでいただいた方にはわかると思うんですが、かなり物静かな方だったので。ただ、それだけ溜め込んでいたものも多かったんでしょうし、驚きのあとはただただ同情していました」と当時の心の内を語る。
宗教にのめり込む母、30年間という長い人生を壊された娘…。夜逃げ直前に見かけた母の姿はいつもと変わらず、どうやっても伝わらない思いに耐えきれずに吐き出した心の叫びには、きっとさまざまな感情が渦巻いているのだろう。決して過去のものではない"夜逃げ"という行動、人間関係のリアルを少しでも覗きたい方はぜひ一度読んでみて。
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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