腹膜播種とはどのような状態か?
腹膜播種(ふくまくはしゅ)とは、臓器にできたがんが進行することで腹腔内に腫瘍細胞が散らばり、腹膜に着生した状態のことです。
がんのタイプ(細胞型)は腹膜癌と異なる場合もありますが、腹膜播種・腹膜癌ともに「腹膜にがんができている状態」という点では同じです。腹膜が機能低下を起こし腹水が貯留するという症状や、治療において腫瘍減量術が効果的と考えられる点・化学療法が推奨される点など共通点が多いといえます。
腹膜癌についてよくある質問
ここまで腹膜癌の症状・治療法などを紹介しました。ここでは「腹膜癌」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
腹膜癌の末期の症状について教えてください。
中路 幸之助(医師)
腹膜癌が進行すると、腹水が大量に溜まることで消化器・横隔膜が圧迫されます。そのため、腹痛・吐き気などの消化器症状のほか、息苦しさを感じる患者さんが多いです。また、がん性腹膜炎による腹痛・発熱を繰り返す場合もあります。加えて、腹膜癌が臓器に転移した場合は各臓器のがんに特有の症状が現れるでしょう。
どのようなメカニズムで腹水が溜まりますか?
中路 幸之助(医師)
健康な方でも腹腔内には50ml程度の腹水があります。この腹水を生産・吸収して、腹水を適量に保っているのが腹膜です。しかし、腹膜癌などの病気により腹膜が機能低下をきたすと、生産と吸収のバランスが取れずに腹水が腹腔内に溜まります。

