まさか…ママ友への疑惑が確信へ
そして、私は見逃しませんでした。ともみさんが、何かを素早く、右手のポケットに隠したのを。その手つきは、あまりにも手慣れた、淀みのない動作でした。
私の心臓は、ドクドクと不規則な音を立てていました。頭の中は真っ白で、何も考えられません。私は、とっさに、口から出た言葉をそのまま口にしました。
「あ、ごめんね。あのカフェオレ、よく考えたら、家にあるスキムミルクでも飲めるなと思って…」
それが、私がその場で絞り出せた、精一杯の「言い訳」でした。ともみさんが棚の前で何をしていたのか、何をポケットに隠したのか、その真実を問いただす勇気が、私にはありませんでした。
長年の友情、信頼、そして「まさか」という気持ちが、私の舌を縛り付けていたのです。ともみさんは「よかったわ」と安堵したような表情を見せ、すぐに元のソファに戻りました。
結局、私たちは脱脂粉乳で割ったカフェオレを飲みました。そのカフェオレは、いつものように美味しかったはずなのに、私の口には砂を噛むような味が広がりました。
その間、ともみさんは、先ほどのできごとなどなかったかのように、映画の話や幼稚園での息子の様子などを楽しそうに話していましたが、私は目の前の彼女の言葉に、全く集中できませんでした。
ゆりの目の前で、ポケットに何かを入れたママ友…。あまりにも大胆な行動に、驚きます。そして、信頼していたママ友だったからこそ、ゆりのショックは大きいものでした。
このあと、ゆりは勇気をだしてタンス預金を確認します。すると、1万円減っていることに気づいたのです…。ママ友が犯人で間違えなさそうです。
あなたは、自宅に他人だけを残して出かけてしまったことは、ありませんか?いくら仲がよくても、このシチュエーションは危険ですね。また、普段から金銭を人目につく場所に保管するのもよくありません。改めて、防犯意識を高めるとともに、仲良しのママ友の心に潜む闇にゾッとそるお話です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

