メラノーマと聞くと皮膚の病気という認識の方が多いのではないでしょうか。
転移のないメラノーマは生存率は高いですが、転移すると生存率が大きく下がってしまうことも少なくありません。
本記事ではメラノーマの余命を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「悪性黒色腫(メラノーマ)が転移」した場合の「余命」は?ステージ別の生存率を医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
山本 康博(MYメディカルクリニック横浜みなとみらい)
東京大学医学部医学科卒業 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医 日本内科学会認定総合内科専門医
悪性黒色腫(メラノーマ)とは?
メラノーマは皮膚がんの一種ですが、皮膚がんにもさまざま種類があり、皮膚メラノーマとそれ以外の基底細胞がん・扁平上皮がん・血管肉腫に大別されます。メラニンをつくる細胞ががん化したものだと考えられており、悪性度の高いがんです。見た目はほくろに似ており、黒く目立つ特徴があります。
紫外線が発症のリスクとなるため、頭部・顔面・頸部・手の甲などの紫外線を浴びやすい部位に発症します。しかし、日本人は足底部に好発することが少なくないです。
悪性黒色腫(メラノーマ)転移による余命
遠隔転移やリンパ節転移の有無、原発巣の大きさなどによって細かく分類されています。メラノーマの転移がほかの皮膚の部位なのかリンパ節なのかによっても生存率が大きく変わるため、一概に何%の生存率とはいえません。
遠隔転移やリンパ節転移がみられない場合、治療してから5年後に生存している確率は70〜90%程度と高いです。
リンパ節に転移すると余命が低くなる
リンパ節に転移した場合、がんがほかの臓器や組織にも広がる可能性が高くなるため、余命が低くなります。リンパ節転移があるかないかはがんの進行度を表す上で重要な指標です。リンパ節に転移があると、リンパ節を伝って遠隔転移を起こす可能性が高いです。
ステージによっては厳しい
リンパ節転移や遠隔転移があった場合ステージ4に分類され、治療法も限られてくるため生存率が下がります。
原発巣と呼ばれる転移するもとになったがんが小さくても、リンパ節転移や遠隔転移のあるステージ4ではメラノーマが全身に広がる可能性があるため、予後が厳しくなります。
転移のない状態だと生存率も高い
リンパ節転移や遠隔転移がない場合、ステージ1または2に分類され、生存率は70〜90%程度と高いです。転移がない場合、原発巣よりも広い範囲の皮膚を切除する手術が推奨されています。外科的手術以外には化学療法を用いた治療法があります。
治療が終了してもメラノーマは5年以内に再発する可能性が高いため、定期的に通院し経過観察が大切です。

