「軽い=正義」?ピックアップ型歩行器選びの『重さ』と『安定』の関係

「軽い=正義」?ピックアップ型歩行器選びの『重さ』と『安定』の関係

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回のコラムでは、「軽い=正義」?

ピックアップ型歩行器選びの『重さ』と『安定』の関係というテーマで書いてみたいと思います。

ピックアップ歩行器選びの重さと安定の関係

福祉用具専門相談員として日々現場に出ていると、歩行器の選定において「とにかく軽いものを」というご要望をよくいただきます。

確かに、持ち運びやすさは重要です。
しかし、歩行器、特に持ち上げて使う「固定型(ピックアップ)歩行器」においてはどうでしょうか。

軽いことで、楽に持ち上げられる!というメリットはありますが、軽い=正義!と言えるほど実は簡単ではありません。

ということで今回は、固定型歩行器は軽い方がいいのか?重い方は悪なのか?について、私たち福祉用具専門相談員の視点から取り上げてみたいと思います!

「重さ」がもたらす安心感か、「軽さ」が生む自由か

固定型歩行器については、これまでたくさんのケースで使われてきた従来の機種だけでなく、近年はマグネシウム合金などの素材を使った超軽量なタイプも出てきています。

従来の機種は大体重量が約3kg、それに対して超軽量の機種はその半分の約1.5kg!
なんと、倍近くの重量差があります。

数字だけで見れば「超軽量のタイプの方が優れている!」と思われがちですが、実はそう単純ではありません。

従来の機種の約3kgの重さは、言い換えれば「地面への定着力」です。
利用者が体重をかけた際、ある程度の自重があることで、歩行器がグラつかず、どっしりと受け止めてくれる安心感があります。

一方、約1.5kgの超軽量歩行器は、歩行時の「持ち上げ動作」の負担を劇的に減らしてくれます。

しかし、軽すぎるがゆえに、バランスを崩した時に歩行器ごと体が流れてしまったり、接地した時の感触にどっしり感が薄く、不安を感じたりする方もいらっしゃいます(これはカタログの重量の表記だけでは決してわからない、使った方の感覚的なものです)。

「重い=悪い」ではなく「重い=安定感」、「軽い=楽」だが「軽い=不安定さのリスクもある」。

カタログ表記だけでは測れないこの特性を理解することが、実は結構大事だったりするのです。

▶歩行器の種類と使い方

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