「PTSDの治療薬」はどんな種類がある?副作用や同時に服用してはいけない薬も解説!

「PTSDの治療薬」はどんな種類がある?副作用や同時に服用してはいけない薬も解説!

PTSD|薬との付き合い方と日常生活のポイント

PTSD|薬との付き合い方と日常生活のポイント

PTSDの薬を服用する際の注意点を教えてください

まず大切なのは、医師の指示通りに服用することです。効果が現れるまでに時間がかかるため、すぐに効果を実感できなくても自己判断で中止しないようにします。急に中止すると離脱症候群を引き起こす可能性があります。一方で、症状が軽減してきた場合も、自己判断で薬を中止してはいけません。また、薬の服用開始時や増量時は副作用が出やすい時期です。吐き気や眠気、皮膚の異常、また賦活症候群を疑う症状などが現れた場合、速やかに医師に相談しましょう。

PTSDの薬と同時に服用しない方がよい薬はありますか?

PTSDの薬と同時に服用しない方がよい薬はいくつかあります。具体的には、ほかの抗うつ薬、片頭痛治療薬の一部、トラマドールなどの鎮痛薬です。これらの薬剤は、セロトニン症候群を引き起こす可能性があります。なお、セロトニン症候群とは、発熱、発汗、振戦、興奮、錯乱などの重篤な症状をきたす病態をいいます。

また、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬は、眠気や判断力低下につながるリスクがあります。このほかにも、抗凝固薬や抗血小板薬など血液をさらさらにする薬も、SSRIとの併用に注意する必要があります。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)も出血リスクを高める可能性があります。

PTSDの人は薬とどのように付き合えばよいのでしょうか

薬物療法は、それだけでPTSDの完治を目指せるものではありませんが、治療を支える大切な手段の一つです。精神療法と組み合わせて、必要な薬剤を適切な量、適切な期間使用することで症状の軽減が期待できます。そのためには、定期的な通院を継続する必要があります。

薬を使用することに抵抗を感じる方もいるかもしれません。しかし、PTSDの症状で苦しんだり辛い状況に置かれたりしている場合、薬物療法は大切な治療方法の一つです。副作用や不安な点など気になることがあれば医師や薬剤師に相談し、適切に使用しましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

PTSDの治療は、トラウマに焦点を当てた精神療法が第一選択とされています。精神療法を中心として薬物療法を併用することで、症状が和らぐ可能性があります。抗うつ薬の一種であるSSRIが使用されることがあり、再体験症状などの軽減に効果が期待できます。一方で効果が現れるまでに時間がかかること、副作用が生じる可能性があることなどを理解しておく必要があります。薬物療法と精神療法を組み合わせ、医師や支援者と協力しながら、治療に取り組みましょう。

参考文献

『PTSD の薬物療法ガイドライン:プライマリケア医のために』(一般社団法人 日本トラウマティック・ストレス学会)

『Post traumatic stress disorder』(ICD-11 for Mortality and Morbidity Statistics)

『PTSD』(こころの情報サイト 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 )

『心的外傷後ストレス障害(PTSD)』(恩賜財団済生会)

配信元: Medical DOC

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