「おなかが横に広がれば女の子、前に突き出れば男の子」これは、古くから伝わるおなかの出方で性別を当てる“見分け方”です。
「横に広がってるから、きっと女の子ね!」など、妊娠中に声をかけられたという人も少なくないのではないでしょうか。
この見分け方の信ぴょう性やいかに!?
ベビーカレンダーでは、297人のパパ・ママを対象に、おなかの出方と性別についてアンケートを実施。今回はその中でも「横に広がると女の子」という噂について、調査結果をご紹介します。
噂の真相は!?

アンケートに答えてくれた297人のうち、「おなかが横に広がるように大きくなった」と答えた人は91名。その中で「赤ちゃんが女の子だった」と回答した人は、実に90%にものぼりました。
これだけ見ると、かなりの高確率に見えるのではないでしょうか。性別当てのジンクスが時を超えて伝えられているのも、思わず納得してしまいます。
そこで気になるのは医学的な根拠です。妊娠や出産に寄り添う助産師さんに話を聞いて見ました。
男女でおなかの出方は変わる?<助産師・関根直子氏>
医療的な観点では、赤ちゃんの性別によっておなかの出方が変わるということはありません。妊婦さんの体型・骨盤の形・子宮の位置や赤ちゃんの大きさや姿勢によって、違いが出るのです。
例えば、骨盤が広めの妊婦さんの場合は、おなかが横にふくらみやすい傾向があります。また、腹筋の力が弱いと子宮を前方に支える力も弱く、横に広がりやすくなります。そのほかに、赤ちゃんが横向きや斜めの姿勢でおなかの中にいると、外から見た形がおなか全体に広がっているように見えることもあるのです。
しかしいずれも医学的に証明されているというわけではなく、あくまでも“傾向にある”という話です。そのため「横に広がっている=女の子」というジンクスに医学的な根拠はないと言えるでしょう。
そうはいっても、おなかの出方によって「男の子かな?女の子かな?」と楽しむことを否定はしません。会話が盛り上がったり、家族や周りの人と赤ちゃんの誕生を待つ時間を楽しんだりするきっかけになることもあるでしょう。
医学的に正しいか、というよりも、妊娠中の1つの楽しみとして受け入れてもいいのかもしれませんね。

