
TOKYO MXで放送中の「宝塚カフェブレイク」(日曜7:00~7:30※再放送はMX2で土曜9:00~9:30)のスピンオフイベント「カフェブレイクライブ」が、2月5日に都内で開催された。今回の「カフェブレイクライブ」は、東京宝塚劇場にて雪組公演ミュージカル・ロマン「ボー・ブランメル〜美しすぎた男〜」とプレジャー・ステージ「Prayer〜祈り〜」を観劇後、宝塚歌劇団OGを招いてトークサロンを行うという内容となっている。本記事ではリアルイベントの様子と、イベント終了後に司会・中井美穂とゲストの元雪組トップスターの彩風咲奈インタビューの様子をお届けする。
■公演についてのトークから番組出演回を題材にしたクイズコーナーまで
トークサロンの司会を務めるのは、2003年から「宝塚カフェブレイク」の司会を務める中井美穂。そしてゲストは元宝塚歌劇団 雪組トップスターの彩風咲奈。たくさんの観客が待ち受ける中、会場後方の扉から中井が登場し、客席の間を通って壇上へ。そして、中井の呼び込みで、彩風も同じく客席の間を通ってステージに登場した。観劇した公演についてのトークを展開した他、番組でも恒例の「8の質問」、彩風が「宝塚カフェブレイク」に登場した時の映像と共に在籍当時のエピソードを語ったり、彩風の発言をクイズにしたり、イベント参加者の相談や質問に答えたり、番組では聞けない貴重な舞台裏の話まで披露し、大盛況となった。
イベント終了直後、中井と彩風にインタビューを行い、イベントの感想や宝塚の魅力、番組「宝塚カフェブレイク」の見どころについて聞かせてもらった。
■彩風咲奈「中井さんとお話ししていると緊張がほぐれていきました」
――イベントは大変盛り上がっていました。終えてみて感想はいかがでしょうか?
中井:たくさんのお客様が来てくださってすごくありがたいなと思いました。昼に公演を一緒に見たというお客様同士の連帯感もありましたし、彩風さんのファンの方々の温かい空気の中で行うことができましたので、とても楽しいイベントになりました。
――見ていてすごく楽しかったですし、あっという間に感じました。
彩風:中井さんとのトークは、番組にもたくさん出させていただいたので懐かしい感じもありました。始まる前は、皆様の前でお話しするというのと配信もあるということで緊張もあったのですが、中井さんとお話ししていると緊張がほぐれていきましたし、私もすごく楽しくお話しすることができました。
中井:トップスターに就任されると「カフェブレイク」自体はご卒業という形になるので、少しお久しぶりという感じなんですよね。最後の最後、宝塚歌劇団のご卒業会見の時に取材で伺って、取材陣の一人としてお声をかけることはあったんですけど、なかなかご本人にお話を聞く機会がなかったので今回のイベントは本当にありがたいなと思いました。
■番組に出演した放送回の映像を見て、それぞれが自身の印象にツッコミを

――出演された放送回の映像が流れたりして、色々と思い出したことも多かったのかなと思いましたが。
彩風:そうですね。一番びっくりしたのは番組に出演していた時の自分の服装でした(笑)。
中井:私も自分の服装にびっくりしました(笑)。
――お二人とも、ご自身の衣装にツッコミを入れてましたからね(笑)。
中井:番組に出ていただく時、基本的には皆さん私服でお越しいただくので、たくさん出ていただく方は大変だと思います。いつも私が「ファッションのポイントは?」と聞いたりしますし。
彩風:でも、それに答えることでファッションもより意識するようになりましたし、勉強にもなりました。出演した映像を見て、ちょっとずつ成長してるなって(笑)。
――ご自身に関するクイズもありましたが。
彩風:番組を視聴されているお客様のほうが詳しかったりするんですよね(笑)。自分の発言ですけど覚えていなかったり、記憶が曖昧だったりしていたので、新鮮に楽しめました。
■作品に出ている人たちから作品の魅力が直接聞けるのが面白い
――今日の「トークサロン」でのトークもそうですが、「宝塚カフェブレイク」を見ると宝塚歌劇団や公演に対してのより興味を持つようになると感じています。彩風さんは番組に出演もされていましたが、今は視聴者としても楽しまれてるということで、改めて「宝塚カフェブレイク」の良さをどこに感じていますか?
彩風:やっぱり、作品に出ている人たちから作品の魅力を直接聞けるのが面白いなと。2番手とか、すでに活躍している人はもちろん、新人公演で主演を務めたとか、まだ全然メディアでインタビューを受けたことのない若い人たちの話も聞けるのがこの番組の魅力だと思っています。「カフェブレイク」を見て知ることもたくさんありますし、本当に素敵な番組ですよね。
――そんな「カフェブレイク」を中井さんは2003年から、20年以上も司会を務められています。それだけたくさんの人が楽しみにしていて、届ける情報もたくさんあるということですよね。
中井:コーナーとかちょこちょこ細かいところの変化はありますけど、基本的にはゲストにタカラジェンヌの方をお招きして、公演にまつわるお話を伺うというのは変わってないですね。あとは、「ジェンヌがジェンヌをプロデュース。」とか、タカラジェンヌ同士のオリジナルコーナーがあったりするので、よりナチュラルな部分が出ていたり、その関係性が伝わってくるので、そういう部分も喜んでいただけてるのかなと思います。
彩風:番組に最初に出させていただいた時は、スタッフの方々とも「はじめまして」という感じで緊張していたんですが、だんだん心の距離が近くなっていきました(笑)。
■「こんなに夢を見られるところはない」トップスターを経験したからこそわかる宝塚の魅力

――番組や今回のイベントでも宝塚歌劇団の魅力がしっかりと伝わってきますが、中井さんと彩風さんから見た宝塚歌劇の魅力も聞かせてください。
中井:世界で唯一の女性のみの劇団で、110年以上続いているのは、みんなが「見たい」と思っているから長く続いているんだと思います。伝統も大切にしていらっしゃるけども、ゲーム原作のものとか漫画原作のものとか、革新的な作品も多いんです。それと座付の先生方がいらっしゃるので、その生徒さんに向けた“当て書き”の新作を年に何本も出しています。あと、「レビュー」があるのが大きな特徴ですね。レビュー作品は、物語が難しいとか分からないとか一切ないので、目の前でタカラジェンヌの方が培ってきた技術とその人の魅力と振り付けとか総合芸術の素晴らしさを楽しめます。それと、生のオーケストラの音を浴びられるのも魅力だと思っています。
彩風:私は、中にいたからこそ思うんですけど、今、外に出ていろんな演劇に触れて、また宝塚を見に帰った時に、ある種のリアリティがないところが本当に素敵だなと思いました。男性と女性が一緒に舞台を作るというリアルなお芝居ももちろん大好きですし素敵ですが、宝塚は女性が男役をやっているので、その時点でもうリアルじゃないですよね。どんな作品をやっても、どんな役をやっても“品”があって、どこか美しかったり、儚さがあったり。リアルなお芝居を追及してはいるけれども、“宝塚”というリアリティがない世界に包まれているからこそ、こういったものが感じられるんだと思うんです。
――それは宝塚しか出せないものですね。
彩風:はい。こんなに夢を見られるところはないと思いますので、触れたことがある方ももう一度夢を見に来ていただきたいですし、どんな方でも何か感じるはずなので、劇場に入って、座席に座って、ちょっと現実じゃない感じを楽しんでいただきたいです。
――彩風さんとの今回のトークイベントもすごく楽しかったので、また聞いてみたいなという気持ちにもなりました。
中井:彩風さんは、どんな無茶振りにも臆せずに答えてくださるんですよ。それに、言うことをはっきりとおっしゃっていただきますし。
彩風:そうですね。はっきり言います(笑)。
中井:それに、お客様のことをすごく大事にしてらっしゃるので、その方々に喜んでもらえるならまたやってみたいですね。
彩風:ぜひぜひ!よろしくお願いします!
今回の「カフェブレイクライブ」は、楽天TVにて2月22日(日)23時59分まで見逃し配信中。
◆取材・文=田中隆信

