総ビリルビンとは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『血液検査「総ビリルビン」が基準値より高いとどうなる?原因や発見できる病気も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
岡本 彩那(淀川キリスト教病院)
兵庫医科大学医学部医学科卒業後、沖縄県浦添総合病院にて2年間研修 / 兵庫医科大学救命センターで3年半三次救命に従事、近大病院消化器内科にて勤務 /その後、現在は淀川キリスト教病院消化器内科に勤務 / 専門は消化器内科胆膵分野
ビリルビンとは?
健康診断などを受けた時、「ビリルビン」というものを見たことはないでしょうか。ビリルビンとは、もとは赤血球の中にある物質であり、肝臓から作られる胆汁という消化液の中に含まれる成分です。
ここではビリルビンがどのようなものか、ビリルビンが高いとどんな病気を疑うのかなどを解説していきます。
胆汁の色素成分、ビリルビンとは?
胆汁は黄色い色をしていますが、この色はこの「ビリルビン」という成分の色で、血液の赤血球という血球が壊れることによって出てきます。通常は肝臓に取り込まれ、胆汁という消化液の中に排出されます。ちなみに便の色が茶色~黄色になるのは、この胆汁の色によるものです。
そのため、ビリルビンが高いということは
赤血球が何らかの原因で壊れすぎている⇒血液系の異常
・肝臓でうまくビリルビンを処理できていない⇒肝臓の異常
・肝臓からうまく胆汁が排出できていない⇒胆道系の異常
・元々何らかの原因で生まれつきビリルビンが高い⇒体質性
などが考えられます。
総ビリルビンの直接ビリルビンと間接ビリルビンの違いは?
ビリルビンには、「総ビリルビン」「直接ビリルビン」「関節ビリルビン」という値があります。ビリルビンは肝臓で取り込まれ、処理された後で胆汁中に排泄されます。
この肝臓で処理される前のビリルビンを「間接ビリルビン」、処理された後のビリルビンを「直接ビリルビン」と言います。そしてそれらの合計を「総ビリルビン」と言います。通常血液検査では総ビリルビンを確認しますが、それぞれの値を知りたいときは直接ビリルビンの値を測定し、総ビリルビンから直接ビリルビンの数値を引いたものを関節ビリルビンとして計算します。
総ビリルビン-直接ビリルビン=間接ビリルビン
となります。

