「10年来の友人」呪縛から解放されて
それが1週間、2週間と続いた。そして、ある日、ふと気づいたんだ。あれ? さえこからのLINEが、もう1週間以上来ていない。携帯の画面を見て、私は心底驚いた。同時に、まるで重い鎖が外れたような、とてつもない解放感に包まれた。
「寂しくなるかと思ったけど、正直すっきりした」
私はマサトにそう言った。
「だろ?あかねの人生は、あかねのもの。誰かの都合の良いサンドバッグになる必要はない」
今後、もしさえこに子どもが生まれたりして「子どもも一緒に遊ぼう」なんて連絡をしてきたとしても、会わす気は毛頭ない。きっとまたドタキャンをするだろうし、なんなら「このミルク、安すぎない?体に悪そう」とか、子どものことでマウントをとってくる可能性だってある。そんな面倒で不快な時間に、大切な風香を巻き込むわけにはいかない。
私は、長年の友人という呪いから解放された。静寂が訪れたスマホ画面は、私にとって最高の平和の証だ。これからは、本当に大切にしたい人たちだけに、時間と優しさを使っていこうと誓ったんだ。
これで、長年の友情と、私のストレスに、やっとピリオドが打てた。これからは会った後に元気がわいてくるような相手とだけ、お付き合いをしたいと思っている。
夫の言う通り「自分の人生は自分のもの」ですね。時間も体力も心も、疲弊する相手に使う必要はありません。
本作では、「10年来の友人だから」という理由で、なかなか関係を断ち切ることができず悩んだ様子が描かれています。たしかに、楽しかったときもあったと思うと、なかなか思い切った行動はできないもの。
ですが、あかねは夫の言葉で「縁を切るのは悪いことではない」「自分を守るために必要なこと」だと気づき、ようやく呪縛から解放されました。改めて、心地よい人間関係の築き方について、参考となる作品です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

