休日のショッピングモールで家族時間を過ごす美南の前に、偶然マコが現れます。穏やかな時間を過ごしている美南一家でしたが、マコは卓の服装まで「怪しい」と言い出して…。
いちいち不倫に繋がりそうなネタ探しをする友人
ある休日、家族でショッピングモールに出かけていた時、偶然マコに遭遇しました。 卓はすずを抱っこして、少し離れたおもちゃ売り場にいます。マコは私の腕をつかんで引き寄せると、コソッとこう言うのです。
「ねえ、卓さんってあんな服の趣味だったっけ?ちょっと若い子好みな服じゃない?」
「え、あれは私服だよ。私が選んだやつだし……」
「そっか…でも髪型は変わったよね?前まであんなにワックス使ってたっけ?誰かの目を気にしてたりして…」
マコの執拗な追及に、私はついに耐えきれなくなりました。
友人にやめてほしいと伝えるが…
「マコ、もうやめて。私はもう疑いたくないと思ってるし、いちいち不安になってたら疲れちゃうよ。マコの話を聞いてると不安をあおられてる気がする」
少し強い口調で言うと、マコは心外だというように目を見開きました。
「えっ……私は美南のためを思って言ってるだけなんだけど。また不倫される前に怪しい芽を摘んでおいた方がいいじゃん」
「気持ちはうれしいけど……でも、いちいち疑っても夫婦関係がよくなるとは思えないよ」
マコはフンと鼻を鳴らしました。
「あ~あ、わかった。美南がそこまで言うならもう言わないよ。じゃ、お出かけ楽しんでね~」
そう言って、彼女は去っていきました。
「これでようやく静かになる」と、私は安堵の溜息をつきました。 でも、現実はそう甘くありませんでした。

