『大腸がん』を早期発見するアクションプラン。便潜血検査が「陰性」でも安心できない理由

『大腸がん』を早期発見するアクションプラン。便潜血検査が「陰性」でも安心できない理由

早期発見につなげるためにどんな症状に気をつけたらよいか?

早期発見につなげるために、どんな症状に気をつけたらよいか?

編集部

大腸がんの症状には、どんなものがありますか?

池宮城先生

初期は無症状のことが多いですが、「便に血が混じる」「便が細くなる」「下痢と便秘を繰り返す」などの変化には注意が必要です。特に、いつもと違う便の色や形が続く場合は、早めに受診しましょう。

編集部

痔との区別は難しいと聞きます。

池宮城先生

確かに、血便が出ても「痔だろう」と自己判断して放置する人が多いですが、「痔かと思っていたらがんだった」というケースは少なくありません。便の色が赤黒い、あるいは出血が長引く場合は、腸から出血している可能性があります。心当たりのある人は早めに受診し、検査を受けることをおすすめします。

編集部

腹痛やおなかのハリもサインですか?

池宮城先生

はい。進行した大腸がんでは、便の通りが悪くなることで腹痛や膨満感、食欲不振などが表れます。市販の便秘薬で一時的に改善しても、症状が続く場合は早めの検査が必要です。

編集部

がんを予防するために、日常生活で気をつけるポイントはありますか?

池宮城先生

肉類や脂っこい食事、アルコールの取り過ぎ、運動不足、喫煙はリスクを高めます。血縁者に大腸がんを発症した人がいる場合は、特に気をつけましょう。食事に関しては、野菜・海藻・発酵食品を意識的に取ることをおすすめします。また、週に数回のウォーキングを習慣にすると腸の健康が保たれ、がんの予防にもつながります。こうした生活習慣の改善とともに、定期的ながん検診をルーチン化することが大切です。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

池宮城先生

便潜血検査は手軽ですが、基本的には進行がんを見つけるための検査であり、初期のがんを見逃してしまう可能性があります。一方、大腸カメラは診断と同時にポリープの切除(治療)も可能で、より精度が高い検査です。家族に既往がある人は遺伝的リスクも考慮し、一度は大腸カメラを受けることをおすすめします。受診の目安は40歳前後ですね。また、大腸カメラでポリープが見つかった場合は、医師の指示に従って定期的に検査を受けてください。症状がなくても検査をし、早期発見に努めましょう。

編集部まとめ

便潜血検査で「陰性」であっても、安心できません。大腸カメラなら、がんの一歩手前のポリープもその場で発見・治療が可能です。家族に大腸がんやポリープの既往がある人は、40歳を迎える前後で一度は検査を受けておきましょう。

配信元: Medical DOC

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