家事は脳トレと考えるべし
次のことを考えながら、手を動かす必要があるのが家事。同時並行、複数作業は、脳を活性化させます。特に料理は、「火を消さなきゃ」「いまのうちに刻まなきゃ」「○○買わなきゃ」と、手順が多いのも脳トレ要素が高め。新しいメニューに挑戦するのも良いですね。その他の家事についても、ただそれひとつを集中して行うのではなく、掃除・洗濯などを同時並行で行うと良いでしょう。毎日の家事で脳と体に疲労感があると、不眠にもなりにくいですよ。
料理の場合
メニューを考える
→食材を買いに行く(外出の理由になる)
→調理方法や調理の順番を考える
→食材を切ったり、焼いたり調理する
→盛り付けを考える
→完成

●同時並行で複数の作業を行うことが、前頭葉を鍛えることに
掃除・洗濯の場合
天気予報を確認する
→場所、素材に合った洗剤や道具を選ぶ
→掃除・洗濯をする
掃除:ゴミの分別、 物を所定の位置に戻すなど
洗濯:干す、取りこむ、 畳む、かたづける

●身の回りを清潔にすることは、人との交流にも良い影響を及ぼします
処方薬の見方を変えるべし
処方薬には絶対に必要な薬(心臓や血圧、糖尿病の薬など)と症状緩和薬(睡眠薬など)があります。出された薬がどちらなのか理解し、症状緩和薬は、生活習慣を整え ることで必要なくなったら、自分から主治医に減らす提案を。出されたから飲むではなく、理解して飲むが大切。
筋トレと食材で冷えを撃退すべし

体が温まって、血の巡りが良いなと実感できる程度の運動や筋トレを習慣に。回数にこだわらず、習慣づけることが大切です。ウォーキングであれば目標8000歩、難しい場合は座ったままで足踏み、足上げなどを。また、胃腸を温める食材を取り入れて、内側からの冷え対策も◎。
自分に興味を持つべし
家族の介護や孫の世話などで、自分のことが後回しになっていませんか? 自分のためだけの時間を捻出して、十分頑張ってきた自分をほめてあげましょう。今の自分に興味が持てない場合におすすめなのは、アルバム整理です。忘れていた大切なものが見えてきますよ。
早く布団に入らない。眠くなったら布団に入るべし

大人世代は運動量が少ないのに、夜になると疲れてしまい、早い時間に布団に入って「眠れない」と言う人が多い傾向に。頭はまだ眠りの状態ではないので、ソファーなどでリラックスし、眠いと感じてから布団に入りましょう。個人差はありますが、6時間睡眠で十分。
この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2026年2月号に掲載の情報です。
構成・取材・文/上薗明子 イラスト/シュクヤフミコ
<教えてくれた人>
東京都健康長寿医療センター 医学博士
岩切理歌(いわきり・りか)先生
日本医科大学卒業。総合内科 高齢 診療科部長、専門は内科一般、血液疾患、老年医学。

