ある晩、私と夫・拓真の夫婦関係は、不倫発覚によって大きく揺らぎました。不倫相手は拓真の会社の同僚。拓真は「もう二度と裏切らない。転職するし、女性とも今後一切関係を持たない。だからどうにか許してほしい」と平謝りするばかり。
私は妊娠中で、生まれてくる子どものパパである拓真と、この1度の不倫で離婚する決意はできませんでした。私の両親は私から不倫の話を聞いて再構築に猛反対しましたが、私は必死に家族を説得し、拓真の改心を信じようと努めたのです。だって、拓真が好きだったから。
「拓真は本来は私をしっかり愛してくれていた。もう絶対過ちは犯さないはず」
私はそう信じていたのです。
話し合いの翌日、親友夫婦に会う予定があった私は、涙ながらにこの日のできごとを聞いてもらいました。親友・綾乃は激怒して「慰謝料ぶん取って別れたらいいのに!」と言いましたが、友人の夫・悠介が「沙羅が決めたことならいいんじゃないの?でももう次はないね」となだめてくれました。2人は学生時代に同じ部活に所属していた仲間で本当に気の置けない相手です。
2人に聞いてもらって落ち着いた私は、なんとかこれからも夫婦関係を続けていこうと、少しは気持ちを整理したつもりでした。それなのに…。
拓真の「もうしない」という誓いを聞いてからわずか3日後、綾乃と悠介に会ってからはほんの2日後の夜のこと、私はとんでもないものを見てしまいました―――。
夫との再構築を決意するまで
主人公・沙羅の夫・拓真の不倫が発覚。それでも、夫のことが大好きな沙羅は、まわりの反対を押し切って、再構築の道を選びます。
生まれてくる子どものためにも、心を入れ替えて欲しいものです。ところが、わずか3日後に、とんでもないことが起きます。
沙羅が会社に忘れ物をし、車で取りに戻ったときのこと。きらびやかなラブホテルの前に、拓真の車が停まっているのを発見したのです。めまいを覚えつつも、沙羅は復讐を誓います。
妻の冷静な判断と対応
ラブホテルに入っていったのは、つい3日前に不倫がバレで必死に謝罪していたはずの夫と、その不倫相手に間違いありません。
私は、すぐに学生時代からの親友・綾乃と悠介夫婦に連絡を取りました。事情を簡潔に伝えると、2人は言葉を失いながらも
「すぐに行く。絶対一人で動いちゃだめだからね」
と力強い言葉をくれました。30分後、2人は現場に到着しました。悠介はまずボイスメモのアプリを立ち上げ、状況をすべて録音するよう指示しました。綾乃はそっと私を抱きしめ、冷静さを保つよう促してくれました。
「沙羅がどれだけ傷ついているか、私たちが一番よくわかってる。でも、落ち着こう。冷静に、証拠を揃えることが一番の復讐だから」
本当に友人夫婦の存在が心強かった。彼らがいてくれるおかげで、泣き崩れることなく、最低限の冷静さを保つことができました。
親友夫婦が駆けつけてくれたおかげで、沙羅は冷静さを保つことができました。このような状況のとき、信頼できる人がそばにいてくれるのは、本当に心強いですね。
その後、ホテルの駐車場で拓真が出てくるのをひたすら待ち続けました。そして、出てきた瞬間を突撃。

