会場「九段ハウス」

同展の会場となる「九段ハウス」は、1927年に竣工したスペイン様式の洋館を改修した、会員制ビジネス・イノベーション拠点。旧山口萬吉邸として知られ、現在は登録有形文化財に指定されている。
「九段ハウス」を訪れたMargiela氏自身もその佇まいや空気感に強い共鳴を覚えたそう。そしてこのたび、この場所において、かつての家族邸宅が持つ私的で親密な空気感を蘇らせることを選んだ。
Margiela氏は、2000年に東京・恵比寿の歴史ある邸宅に「Maison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)」の店舗をオープンし、浴室やキッチンを含む邸宅全体にコレクションを展示。四半世紀を経た今年、再び東京へと戻り、同じく歴史的な邸宅である九段ハウスで作品を発表する。
同氏は、「再び東京に戻り、1927年に建てられたこの家で作品を見せられることを嬉しく思います。2000年のときと同じように、来場者が各部屋の親密な空間の中で作品と出会い、驚きを感じてもらえることを願っています」とコメントしている。
Martin Margiela氏の略歴
Martin Margiela氏は、1957年にベルギー・ルーヴェンで生まれ、1980年にアントワープ王立芸術学院を卒業後、1984~1987年にパリのJean-Paul Gaultier(ジャン=ポール・ゴルチエ)氏のアトリエでデザインアシスタントをスタートした。
その後、Jenny Meiren(ジェニー・メレンズ)氏とともにパリで「Maison Martin Margiela」を設立し、初のショーを発表。「Hermès(エルメス)」ウィメンズ クリエイティブ・ディレクターを経て、20周年ショーを機にファッション界を離れ、ビジュアルアートに専念する。
2019年にBielefeld Kunsthalle(ビーレフェルト美術館)にて初のグループ展、2021年にパリのLafayette Anticipations(ラファイエット・アンティシパシオン)にて初の個展を開催。そのほか、北京、ソウル、アムステルダムなどでも個展を開催している。
同氏は、「私は常に観察者であり、日常的な物や状況から強いインスピレーションを受けています。今日ではさまざまな技術的サポートを用いることが当たり前になっていますが、私は可能な限り、手仕事のプロセスを見せることにこだわっています。それが、不完全さやパティナ、未完成の美に対する私の深い愛情につながっています」(一部抜粋)とコメントしている。
登録有形文化財「九段ハウス」を舞台に展開されるMartin Margiela氏の個展に足を運んでみては。
■MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE
会期:4月11日(土)~29日(水)
開館時間:10:00〜19:00(最終入場18:00) ※4月29日(水・祝)のみ最終入場16:00、閉館時間17:00
会場:九段ハウス
住所:東京都千代田区九段北1-15-9
観覧料:一般 2,500円(税込)
詳細・チケット購入:https://artsticker.app/events/103820
(Higuchi)
