友人からの友情を受け取ることができない
卓との会話で、さらにマコとは距離を置こうと持っていたまさに翌日、マコからLINEが届きました。
「美南、この間やめてって言われたからどうしようかと思ったんだけどさ、昨日の夕方、ラブホ街の駐車場で卓さんの車に似てる車を見たよ。女も乗ってた。これはさすがにクロでしょ」
「写真送るね」
ラブホ街で車?しかも女性も…?そして写真も…?私の心臓はドクッとはねました。もしかして本当だったら…?瞬間的に卓の不倫が発覚した日のことがフラッシュバックして、息をするのも苦しくなります。
数秒して、マコから写真が届きました。
開いてみると、駐車場のようですがかなりピンボケしてぼやけた写真です。黒い車は映っていますが、運転席も助手席もとても確認できるような写真ではありませんでした。これをもって「クロ」と言ってくるマコは、本当にそう思い込んでいるのか、はたまた私を疑心暗鬼に陥れて楽しみたいのかどちらでしょうか。
私には、後者のように思えました。本当に親友なら、まぎれもない事実だと確認するまでは相手に「夫が不倫してるよ」なんて言えないでしょう。相手が傷つくことが想像でき、悲しむ顔を見たくないからです。でも、マコは違う。私の顔が不安でいっぱいになるのが見たいのです。
そしてマコが言っている昨日の夕方は、夫は取引先からの直帰でもう家に居ました。帰宅してからは出かけていません。
「……もう、終わりにしよう」
私は震える指で、返信を打ちました。
「マコ、今まで心配してくれてありがとう。でも私は夫を信じると決めてるの。夫婦のことは私たちが決めることで、あなたが決めることじゃないよ。距離をおかせてください」
送信ボタンを押した瞬間、心臓が激しく波打ちました。15年来の友人を突き放す。それは、自分の過去の一部を切り捨てるような痛みがありました。でも、今の私に必要なのは、過去を掘り返す毒ではなく、未来を信じるための静寂なのです―――。
あとがき:未来を守るための「切捨御免」
美南を不安に陥れようとする写真が決め手となり、美南はマコの本性に気づきます。長年の友人を失うのは身を切るような痛みがありますが、今の美南にとってマコは、再構築を阻む最大の障害でしかありません。
卓の謝罪や言葉を信じるかどうかは美南が決めることであり、他人が口を出す領域ではないという強い意志が描かれました。自分を操ろうとする友人から決別し、一歩踏み出すエピソードとなりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

