不飽和脂肪酸を過剰摂取すると現れる症状

体脂肪の蓄積
不飽和脂肪酸は健康によい脂質として知られていますが、過剰に摂取するとエネルギー過多となり、体脂肪の蓄積や脂質異常症の原因となることがあります。適切な量の摂取を心がけることが大切です。
冠動脈疾患
心臓のまわりには冠動脈という血管があり、この血管がつまったり細くなると狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患になります。トランス脂肪酸は飽和脂肪酸よりもLDLコレステロール/HDLコレステロール比を大きく上昇させるため、特に工業由来のトランス脂肪酸は冠動脈疾患になりやすいとされています。
認知症
不飽和結合が1つ以上のトランス型であるトランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に変えるときに副産物として生じます。
また、牛や羊などの半数動物では胃の中の微生物の働きによってトランス脂肪酸がつくられます。
トランス脂肪酸の一種であるエライジン酸の血中濃度が認知症と関連が認められています。
「不飽和脂肪酸の食品」についてよくある質問

ここまで不飽和脂肪酸の食品などを紹介しました。ここでは「不飽和脂肪酸の食品」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
不飽和脂肪酸のデメリットについて教えてください。
山口 恵里
脂質は、炭水化物、たんぱく質より1gあたり2倍以上のエネルギーをもつため、人はエネルギー蓄積物質として優先的に脂質を蓄積します。
体に良い影響が目立つ不飽和脂肪酸ですが、摂取量が多すぎると脂質異常症や高血圧、動脈硬化など健康を害してしまいます。
不飽和脂肪酸を多く含む魚について教えてください。
山口 恵里
エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などのn-3系不飽和脂肪酸が多い魚で、スーパーで手に取りやすい(毎日の献立に取り入れやすい)と思う身近な魚をランキングにしてみました。
①くろまぐろ
天然脂身生5.81g
背側と腹側の部分(トロ)にn-3系脂肪酸を多く含みます
②まさば
生2.12g
青背の魚はn-3系脂肪酸が多く、日常的に食べると生活習慣病の予防にもなります
③まいわし
生2.10g
血合い肉の割合が多く鉄も多く含みます
④かつお
春獲り生0.17g
秋獲り生1.57g
産卵期前の春より秋の方が脂が多いです
⑤しろさけ・べにざけ
生0.92g
n-3系脂肪酸が多いですが塩ザケには塩分に気を付けましょう
※数値は可食部100g当たりのn-3系不飽和脂肪酸含有量

