筆者の友人・M香は、ご主人の転職によってある地方都市へ引っ越しました。地域ならではの慣習が根強く残る中、M香は納得のいかない出来事に遭遇したそうです。移住先で知った、地域のコミュニティと家計のバランスに悩んだM香のエピソードをご紹介しましょう。
入学準備
私は2人の息子と夫の4人暮らしです。
長男が小学校6年生になるタイミングで、夫が転職し、引っ越すことになりました。
引っ越したのは首都圏から車で2時間ほどの地方都市。
それほど田舎ではないのに、昔からの風習が根強く残っている地域でした。
長男が夏休みに入った頃、そろそろ中学の制服の準備をしなくてはいけないと思っていた私は、近所のママ友に相談。
いつ頃作るのか、どこで作るのかなどを尋ねると「同じクラスのKさんから話があると思う」とだけ言われたのです。
地域の決まり
すると、2学期の授業参観の時にママ友が言っていた通り、Kさんが紙を配り「今年の採寸は2丁目の公民館で行います」と話しました。
他の保護者は特に何も言わなかったのですが、勝手の分からない私はKさんに「採寸って何ですか? 制服のことですよね?」と聞いてみたのです。
戸惑う私に、Kさんは不思議そうな顔をして「そうですよ。この地域の決まりですから」とだけ言いました。
私は意味がよくわからなかったので、他の保護者の人たちに聞いたところ、「Kさんの実家が洋品店をやっていて、制服はKさんのところで作るのが決まりみたいになっている」と教えてくれたのです。
配られた紙には費用も記載されていましたが、一般的な相場よりもかなり高め。
「これ、ずいぶん高くないですか?」と聞いても「う~ん、でもこの小学校の人はみんなKさんのところで作るからね~」と言うだけでした。

