その立役者となっている一人は、昨年主演映画
『国宝』が邦画実写歴代興行収入1位にもなった吉沢亮さんではないでしょうか。

“大磐石”な吉沢亮を堪能できた『ばけばけ』
『ばけばけ』は、ヒロイン・松野トキ役に髙石あかりさん、その夫であるレフカダ・ヘブン役にトミー・バストウさんを抜擢。2人の小気味よい会話劇が好評ですが、朝ドラ過去2作の橋本環奈さん・佐野勇斗さん、今田美桜さん・北村匠海さんと比べると、今作のヒロイン夫妻は一般的な知名度が高いとは言えません。そんな中、抜群の吸引力で今作を支えていたのが吉沢さんです。
今をトキメク吉沢さんの出演は、それだけで特大の引きがあるだけでなく、中学校教師でヘブンの通訳である錦織友一として、堅実な演技で作品に安定感をもたらしてきました。
英語が堪能なエリートでありながら、ヘブンがそっけない時には乙女のようにイジケてしまう可愛らしい錦織。随所に細かなアドリブの笑いも織り交ぜられ、コメディアンとしても「大磐石」な吉沢さんをじっくり堪能できました。
天陽くんロスを起こした『なつぞら』
今でこそ、演技派俳優としての地位を確立した吉沢さんですが、朝ドラに初出演したのは2019年の『なつぞら』。当時は広瀬すずさん演じるヒロインの幼馴染・山田天陽役を、オーディションで勝ち取っていました。昨年出演した『日曜日の初耳学』(TBS系)では、『なつぞら』まで毎年オーディションを受けるも落ち続け、朝ドラには「受からないものと思っていた」と明かした吉沢さん。今では考えられません。しかし共にオーディションを受けた北村匠海さんは、吉沢さんの圧倒的な演技を前にし「吉沢亮、受かったなと思った」と言います。
北村さんの予想通り天陽役を見事に射止め、貧しいなかでも夢を追い続ける賢明な姿が視聴者の涙を誘いました。もちろん、そんな『なつぞら』でも薄幸美青年・天陽くんロスは発生していました。ですが、今作『ばけばけ』で錦織を演じる吉沢さんは「役者としての凄み」や「気圧されるような迫力」が爆発的に増しているように思います。

