仮交際期間中は金銭感覚も比較される
結婚相談所の婚活では、仮交際中に複数人と同時並行でお付き合いすることができます。つまり同一線上に常にライバルがいて、そのライバルたちと比較されています。
さとしさん(35歳、仮名)は、仮交際で2人の女性と会っていました。実家暮らしのあつみさん(31歳、仮名)と一人暮らしのみずえさん(34歳、仮名)です。年収を比べてみると、みずえさんの方が、あつみさんよりも150万ほど高い収入を得ていました。
当初、さとしさんの気持ちは、「見た目が好み」という理由から、あつみさんに傾いていました。
ただ、デートを重ねるうちに、食事をする店の選び方や支払いへ気遣いに2人の違いを感じ、次第に気持ちは、みずえさんに傾いていくようになりました。
例えば、みずえさんと映画や博物館デートをした後に、「何を食べましょうか」となった際、「あそこはどうですか?」と、チェーン店系の安価な店やファミレスを自然に提案してきます。また会計の際には、総額の半額くらいの1000円札を差し出してくる優しさもありました。
一方、実家暮らしのあつみさんは、かつてみずえさんと行ったことのあるチェーン店系のお店に入ろうとすると、「ここではなくて、別のところにしませんか? この間、母と一緒に行ったお店がこの近くにあるので、そこはどうでしょうか? すごくおいしいんです」と、やや高めのイタリアンを提案してきました。
支払いについても「どうしたらいいですか?」と聞くものの、「大丈夫ですよ」とさとしさんが言うと、そのまま「ごちそうさまでした」と笑顔で言って、払うそぶりもみせませんでした。
金銭感覚の違いだけではなく、連絡のやり取りにも差がありました。次の約束を打診すると、みずえさんからは、「◯日と◯日なら空いています」と早めに具体的な返事が来ます。
ところが、あつみさんは返信が翌日以降になることが多く、「週末に予定が入るかもしれないので、また連絡します」と、さとしさんを第一優先とは考えていないようでした。
LINEの内容も、みずえさんは「今日は楽しかったです」「また行きたいですね」と感謝や余韻を言葉にするのに対し、あつみさんは連絡事項のみで、淡々とした印象。そんなやりとりの中で、最終的に彼が選んだのは、みずえさんでした。
「みずえさんは一人暮らしをしているから、考え方も自立していて、金銭感覚もしっかりしている」
実家暮らしだと金銭感覚が緩くなる?
これとは反対のケースで、女性の中には、実家暮らしをしている男性を結婚相手として敬遠する傾向にあります。
男女問わず実家暮らしは、居住費、光熱費にいくらかかるのかという感覚に疎く、また家での食事は家族が用意してくれるため、外食や趣味、遊興費に散財しがちな傾向にあるからです。
恋人同士の恋愛なら、“見た目”や“感情”に流されるけれど、結婚の場合は、金銭感覚や自立しているかどうかが決定打になります。
本来、金銭感覚は育ってきた環境や経験によって形づくられるものです。時間をかければ相手を理解し、すり合わせることができるかもしれません。ですが、その判断が非常に早い段階で下されるのが婚活の特徴です。
ただ見方を変えれば、借金の有無、預金額、ギャンブルや課金ゲームに散財していないか、食費や衣服などにどれくらいのお金を使っているかなど、その人のお金周りの事情と金銭感覚を早い段階で冷静に見極めることができるのも、婚活の利点なのかもしれません。
