オレイン酸の効果とは?メディカルドック監修医がオレイン酸の効果・一日の摂取量・不足すると現れる症状・不足しやすい人の特徴・過剰摂取すると現れる症状・多く含む食品・効果的な摂取方法などを解説します。

監修管理栄養士:
中岡 紀恵(管理栄養士)
短大卒業後、20年以上経って栄養士の職に就く。給食受託会社に勤務しながら管理栄養士の資格を取得。栄養指導に携わりたいという思いから、病院に転職。現在は慢性期病院で栄養指導、入院患者様の栄養管理、給食管理等を担当。生涯現役で、栄養相談を通じてたくさんの人を健康に導くのが夢であり、目標でもある。
「オレイン酸」とは?

オレイン酸は、一価不飽和脂肪酸に分類される脂肪酸で、主にオリーブオイルやキャノーラ油、べに花油、ひまわり油などの植物油や、牛脂・豚脂などの動物性脂肪に多く含まれています。化学式は18:1(n-9)で、炭素鎖に二重結合をひとつ持ちます。
オレイン酸の一日の摂取量

日本人の食事摂取基準(2025年度版)によると、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸は、食品から摂取するほか、体内で飽和脂肪酸から合成することができるため、必須脂肪酸ではなく、主な生活習慣病への量的影響も明らかではないため、一日の摂取量や目標量は設定されていません。脂質の目標量は、一日のエネルギー摂取量の20〜30%未満とされており、オレイン酸を含む一価不飽和脂肪酸はこの範囲内で摂取することが望ましいとされています。ただし、個人の年齢、性別、活動レベルにより適切な範囲は異なります。肥満予防の観点から過剰摂取には注意が必要です。

