オレイン酸の効果

悪玉コレステロール(LDL)の低下
オレイン酸は、血中の悪玉コレステロール(LDL)を減らす一方で、善玉コレステロール(HDL)は減少させない働きがあります。これにより、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、高血圧などの生活習慣病の予防に役立つとされています。
心疾患の予防
オレイン酸を多く含むオリーブオイルを中心とした地中海型食生活は、心筋梗塞の再発率を低下させるなど、心血管疾患の予防効果が研究で示されています。
抗酸化作用
オレイン酸自体は酸化しにくい脂肪酸で、オリーブオイルにはポリフェノールなどの抗酸化成分も含まれているため、血中コレステロールの酸化を防ぎ、血管系疾患の予防にも寄与します
便秘解消やダイエット効果
オレイン酸は腸の働きを活発にし、便秘の解消にも効果があるとされています。また食事にオレイン酸を含む油を適量取り入れることで満腹感が得られやすく、食事全体のバランスが整うため、体重管理に役立つ可能性があります。
美肌効果
オレイン酸には皮膚を柔らかくし、乾燥による小じわや角質のゴワつきを抑制・改善する作用もあるため、美肌づくりにも役立つ可能性があります。
オレイン酸が不足すると現れる症状

オレイン酸は、体内で合成できるため「必須脂肪酸」には分類されません。そのため、オレイン酸自体の「欠乏症」は通常の食生活では起こりにくいとされています。以下、オレイン酸を含む脂質不足で現れる症状をお伝えします。
皮膚のトラブル
オレイン酸を含む脂質が不足すると、皮膚のバリア機能が低下し、乾燥や炎症を引き起こす可能性があります。
免疫力の低下
体の免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなることがあります。
髪の毛の乾燥
頭皮のトラブルや髪の毛の乾燥が、脱毛等の原因につながることがあります。
成長障害や発達障害(小児の場合)
子どもの場合は、成長に影響を及ぼすことがあります。
疲れやすい・倦怠感
オレイン酸に限らず、脂質の摂取不足はエネルギー不足に繋がり、疲れやすいなど倦怠感を引き起こす可能性があります。

