
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、TONOさんが描く『猫で語る怪異』(朝日新聞出版)をピックアップ。
HONKOWA編集部公式Xが8月20日に本作を投稿したところ、7,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、TONOさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■庭に立っていた女性の正体

本作は、登場人物全員が猫で描かれているホラー作品。
A子さん(50)は、ある時自宅の庭の花越しに一人の若い女性がいることに気づいた。話しかけたものの、すぐにその場を去っていく女性。
すると、家の中の電話が鳴る。電話は警察からで、隣県に一人暮らし中の息子B君が、山で事故に遭ったと言う。B君は意識不明の重体。同乗者のCさんは残念ながら亡くなった、と警察から聞かされるA子さん。Cさんの写真を見せてもらうと、それは今朝自宅の庭で見かけた女性であった。
その後、B君が目覚め、警察が事故の状況を聞くものの、B君は事故前後の記憶がないため思い出せないうえ、Cさんとはろくに話をしたこともないと言うのだった。
その後、警察の調べとCさんの遺品から、事故の真相が判明して行く…。
作品を読んだ読者からは、「猫だとマイルドになって良き」「可愛いのにめっちゃ怖くて最高」「絵柄はかわいいが……反比例して内容はガチ怖」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・TONOさん「とにかく猫を可愛く描くように気をつけてます」

――『猫で語る怪異』は、どのようにして生まれた作品ですか?創作されたきっかけや理由などをお教えください。
私が読者さんに聞いて欲しい怖い話を、私にも読者さんにも負担ない形で描きたい……と思ったらこんなになりました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
とにかく猫を可愛く描くように気をつけてます。
――HONKOWA編集部公式X(旧Twitter)の本作の投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていますか?
私も楽しく描けて、喜んでいただけて、めっちゃウィンウィンです。
――『猫で語る怪異』のコミックス第3巻が2025年8月に発売されたばかりですが、3巻の見どころをお教えください。
第③巻の見どころは、しわしわの自画像です(涙)
――『猫で語る怪異』は、実話を元にされたホラー漫画ですが、TONOさんご自身が実際に体験されたエピソードもあるのでしょうか?
温泉に浸かる霊は怖くない話とかです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
私達もいつか皆、あの世ですね。
あの世があると信じるなら霊の話は未来の話ですね。
未来を夢見て怪異を可愛く猫で描きます。
よろしくお願いします。

