愛情とは、大切なものを守ること
夕方、仕事から帰ってきた卓が、キッチンに立つ私の後ろから声をかけます。
「ねえ、この週末、すずが動物園に行きたいって言ってたけど、どうかな?」
「いいね。お弁当、気合い入れて作っちゃおうかな」
振り向いた私の顔に、迷いはありませんでした。
私は、大切なものを守るために、捨てる勇気を持つことができました。 マコとの決別は、私が「自分の人生」の主導権を取り戻すための、必要な儀式だったのです。
夫婦の関係も含め、これからどうなるかは誰にもわかりません。でも、今のこの穏やかな空気だけは、誰にも汚させない。 私はすずの笑い声を聞きながら、新しく淹れたコーヒーの香りを深く吸い込みました。
あとがき:自分の意志で作る、新しい家族の形
物語の締めくくりは、美南と卓の再構築の兆しです。一度壊れた関係は元通りにはなりませんが、お互いに少しずつ歩み寄ってつなぎ合わせることで、新しい家族の形が作られていきます。
マコという「外部のノイズ」を遮断したことで、美南は初めて自分の心で卓と向き合えるようになりました。誰かに依存せず、自分の人生の舵を自分で握ることの大切さ。清々しいラストシーンは、読者の心にも新しい風を運んでくれるはずです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

