推し活として楽しむニューウェーブ
ハロウィーンの楽しみ方が大きく変わってきています。かつては街中の仮装イベントとして注目されていたハロウィーンですが、最近では家庭での飾り付けやスイーツ購入など、より身近な形での楽しみ方が主流になりつつあります。
ノウンズ社が全国の一般生活者1006人を対象に実施した「ハロウィーンに関する意識調査」によると、58.7%が「2025年ハロウィーンを何らかの形で楽しむ予定がある」と回答。その具体的な楽しみ方として最も多かったのは「家で飾り付けをする」(53.0%)でした。次いで「ハロウィーン関連や期間限定のお菓子やスイーツを買う」(43.8%)、「子どもやペットに仮装をさせる」(36.5%)と続いています。
特に注目すべきは、ハロウィーンと「推し活」の関係です。調査では全体の49.6%が「ハロウィーンは推し活と関係がある」と回答。特に10代と20代では7割以上が推し活と結び付けており、若年層にとってハロウィーンは“推し活の舞台”になっていることが明らかになりました。
推し活ハロウィーンの楽しみ方で最も多かったのは「アニメ・漫画・ゲーム・VTuberなど、推しキャラの仮装をする」(47.9%)。これは、ハロウィーンが“自分を変身させる日”から“推しを体現する日”へとシフトしていることを示しています。
渋谷ハロウィーンのネガティブ報道やコロナ禍を経て、ハロウィーンの楽しみ方は街中での仮装から、家庭や身近な範囲で楽しむスタイルへと変化。さらにSNS投稿や動画配信イベントへの参加など、デジタルを通じた楽しみ方も広がっています。
ノウンズ社の調査結果から見えてくるのは、2025年のハロウィーンは「家庭×スイーツ×写真映え」を軸とした新しい形に進化している姿です。季節行事としてすっかり定着したハロウィーンは、今や単なる仮装イベントではなく、家族での楽しみや「推し活」という新しい消費スタイルとも結びついた多面的な行事へと変貌を遂げています。
調査は同年9月26日、Knowns消費者リサーチを通じたウェブ調査として行われました。
(LASISA編集部)

