癤(せつ)の前兆や初期症状について
癤の発症前には毛包に炎症を生じる「毛包炎」を発症します。毛包炎は、黄色ブドウ球菌などの細菌が毛根を包む毛包や毛嚢と呼ばれる組織に増殖して炎症が生じる状態です。
毛包炎を生じると、患部に膿が溜まって盛り上がり、周囲が赤く腫れて痛みを伴います。
毛包炎が進行して癤になると、症状が悪化して患部の皮が破れて膿が出ることがあります。膿が出てしまえば速やかに痛みが消失することも特徴です。
また、局所症状のほか、全身症状として発熱を伴うこともあります。
なお、癤は首や顔、乳房、お尻などに多く発生します。他にも、耳や鼻、指などにできると痛みが強くなりやすい傾向があります。
癤(せつ)の検査・診断
癤の診断は視診で患部の状態を観察したり、問診で症状を確認したりすることで概ね診断することが可能です。
一つの毛包が赤く膿を持って盛り上がり、痛みを伴う場合には癤と診断されます。
しかし、癤の症状は「炎症性類表皮膿腫」など他の疾患と区別がつきにくいケースもあります。そのような場合には、確定診断のために患部から膿を採取して原因菌を調べる検査を行うこともあります。
この他、炎症の程度が強い場合には、血液検査で炎症反応を調べたり、CTやMRIなどの画像検査をおこなって炎症の及んでいる範囲を調べたりするケースもあります。

