納豆を食べる時の注意点

ワーファリン服用者は注意
納豆に極めて多いビタミンK2が、血液凝固阻止薬(ワーファリン)の作用を阻害し血栓ができやすくなるため、服用者は控える必要があります。
セレンの摂取量について
大豆には微量ミネラルの一つであるセレンが含まれていますが、納豆1パックに含まれる量は少なく、通常の食生活において過剰摂取が問題になることはほとんどありません。
ただし、どの食品も偏って大量に摂取することは望ましくないため、納豆は1日1〜2パックを目安に、ほかの食品と組み合わせてバランスよく取り入れることが大切です。
加熱によるナットウキナーゼの失活
ナットウキナーゼは熱に弱く、50℃以上で活性が低下し、70℃でほぼ完全に失活します。血栓予防効果を期待するなら、炊き立てのご飯に載せる際も温度に注意が必要です。
納豆の栄養素を効率的に摂取する方法

「夜」に食べる
血栓は深夜から早朝にかけて形成されやすいとされており、この時間帯を意識して夕食時に納豆を取り入れることで、ナットウキナーゼの働きが生活リズムに合いやすい可能性があると考えられています。
ただし、ナットウキナーゼの作用持続時間や摂取タイミングによる影響については、十分に確立された結論があるわけではありません。そのため、特定の時間帯にこだわるよりも、継続して無理なく摂取することが大切です。
ネギやキムチとの食べ合わせ
ネギのアリシンがビタミンB1の吸収を促進し、キムチの乳酸菌と納豆菌の「シンバイオティクス」効果で腸内フローラの改善に、より効果があるとされています。
ひきわり納豆を選ぶ
粒の納豆より、ひきわり納豆の方がビタミンK含有量が多いため、ビタミンKをより多く摂取するにはひきわり納豆がおすすめです。また、ビタミンKは脂溶性ビタミンのため、オリーブオイルやごま油を少量かけて食べることで吸収が高まります。
納豆の保存方法や期間

保存方法 期間の目安 ポイント
冷蔵保存(10度以下) 賞味期限内 10度を超えると風味が損なわれる
冷凍保存 約1ヶ月 食べる半日前に冷蔵庫で自然解凍
10度以下の冷蔵保存
10度を超えたり賞味期限を過ぎたりすると、納豆菌による二次発酵が進み、アンモニア臭の発生やアミノ酸の結晶化(白いツブツブ)により風味が損なわれます。そのため、基本的には冷蔵庫で10度以下で保存し、賞味期間内に摂取することをおすすめします。
冷凍保存も可能
納豆を長期保存したい場合は、パックのままジッパー付きの保存袋に空気を抜いて冷凍することで、約1ヶ月は保存が可能です。納豆菌は熱に弱い性質を持つため、解凍する際は電子レンジは使用せず、食べる半日前に冷蔵庫に移し自然解凍すると栄養価も維持されます。
「納豆の脂質」についてよくある質問

ここまで納豆について紹介しました。ここでは「納豆の脂質」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
納豆の脂質にはどんな成分が入っていますか?
都々地尾 ゆき
日本食品標準成分表によると、厳格な数値は明記されていませんが、あらゆる研究結果により、良質な脂質である、多価不飽和脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)や一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が多く含まれているとされています。
まとめ
納豆はたんぱく質が豊富なだけでなく、不飽和脂肪酸が多く含まれています。また、ナットウキナーゼやポリグルタミン酸による健康効果も期待されているため、毎日1パックの納豆を取り入れることをおすすめします。一方で、ビタミンK2が薬の効果を妨げるため、ワーファリン服用者は注意が必要です。
健康に良いとされている納豆も、食べ過ぎは太る原因にもなりますので、一日1〜2パックを目安に、ほかの食材も取り入れながらバランスの良い食事を心掛けてください。
「納豆」と関連する病気
「納豆」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器系の病気
動脈硬化心筋梗塞高血圧婦人科の病気
骨粗鬆症消化器系の病気
便秘糖尿病内分泌・生殖器系の病気
更年期障害「納豆」と関連する症状
「納豆」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
納豆に関連する症状
冷え性血流が悪い
便秘だるさ
肌が荒れる
更年期症状
参考文献
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(厚生労働省)
豆類/だいず/[納豆類]/糸引き納豆 – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類(出典先不明)
食材を知ろう 大豆編(農林水産省)
あわせて読みたい
- 「キャベツの食物繊維」はレタスの何倍? 茹でか生か“効率的な摂り方”も解説!
──────────── - 卵などに含まれる「アミノ酸の摂りすぎ」でおならはどうなる?管理栄養士が解説!
──────────── - 「セロトニンが不足」すると現れる症状はご存知ですか?顔つきの変化も医師が解説!
────────────

