射精障害の治療
射精障害の治療法は、種類によってさまざまな治療法があります。
早漏や遅漏、膣内射精障害などでは、マスターベーション方法の見直しが重要です。
「陰茎を強く握る」「布団や床に押しつける」などの行為は避け、「弱い力で陰茎を握る」「上下に手を動かす」ようにしてマスターベーションをおこないましょう。
射精障害の発症にはストレスやプレッシャーなどの心理面が関与しているケースもあるため、必要に応じてカウンセリングを実施することもあります。
また、早漏や逆行性射精の治療では、薬物療法が選択されるケースもあります。
早漏の治療ではマスターベーションの訓練と抗うつ薬の併用、逆行性射精の薬物療法では抗うつ薬やビタミンB12を含む薬剤などが選択される場合があります。
妊娠を望む場合で、上記の治療で十分な効果が得られないケースでは、人工受精や体外受精などの治療法が選択される場合もあります。
糖尿病の関与による発症が疑われる場合は、糖尿病の治療を行い血糖値を安定させ、必要に応じて射精障害の治療も平行しておこなわれます。
薬剤による射精障害では、薬剤の変更が検討されることもあります。
射精障害になりやすい人・予防の方法
不適切なマスターベーションは、遅漏や膣内射精障害などの発症リスクを高めます。
疲れている状態や短時間のマスターベーションも、早漏になりやすくなる要因の一つだと考えられています。
射精障害は治療に長い時間を要するケースが多く、根気強く治療に取り組む必要があります。射精障害が原因で勃起不全を発症したり、妊娠のために人工授精が必要となったりするケースも珍しくありません。射精障害の予防には、思春期のうちから正しいマスターベーションの方法を身につけることが重要です。
また、糖尿病を患っている人は、逆行性射精をきたしやすいとされています。
糖尿病の悪化は射精障害のリスクを高めるため、健康的な生活習慣や食生活の改善などに取り組みましょう。
ほかにも一部のうつ病治療薬、前立腺肥大症の治療薬などを使用している場合は、射精障害の発症リスクが高まります。
うつ病や前立腺肥大症などの治療薬には射精障害を引き起こすものもあります。妊娠を希望する場合は、医師に相談し、可能であればリスクの低い薬剤へ変更を検討することが望ましいでしょう。
関連する病気
うつ病糖尿病脊髄損傷前立腺肥大症勃起不全(ED)
男性不妊症
参考文献
思春期男子におけるマスターベーション教育の問題点東邦大学第30回日本思春期学会
男性不妊症としての逆行性射精の研究歯科学報101巻4号
脊髄損傷患者における性機能障害脊髄外科34巻2号
厚生労働省抗うつ薬で誘発される性機能障害に関する検討
褐色細胞腫の術前血圧コントロールに投与されたドキサゾシンによる射精障害の1例泌尿器科紀要 55巻6号
東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンター(泌尿器科)
男性不妊慶應義塾大学病院医療・健康情報サイト
勃起障害慶應義塾大学病院医療・健康情報サイト
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