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「腎硬化症」の診断基準とは? eGFR値や尿検査でわかる腎機能低下のサインを医師が解説

「腎硬化症」の診断基準とは? eGFR値や尿検査でわかる腎機能低下のサインを医師が解説

腎硬化症の前兆や初期症状について

腎硬化症は、初期段階では自覚症状がほとんどあらわれません。しかし、腎硬化症が進行し、慢性腎臓病になると、老廃物や余分な水分が体内に蓄積され、むくみ、尿の変化(尿量の減少、尿の泡立ち)、倦怠感、貧血、食欲不振、吐き気などの症状があらわれることがあります。慢性腎臓病が悪化すると、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まることも明らかになっています。

腎臓の機能がさらに低下し、回復が困難な末期腎不全に至ると、心不全や呼吸不全、不整脈などの深刻な症状が現れることがあります。また、傾眠(外部からの軽い刺激がなければ眠ってしまう状態)、過呼吸、意識障害、けいれんなどがみられることもあります。

一般的に、高血圧が原因で腎臓に障害が生じるのは、高血圧の状態が数年以上持続したあととされています。自覚症状があらわれたときには、すでに腎硬化症が悪化している可能性が高いため、定期的な腎機能の検査を受けることが重要です。

腎硬化症の検査・診断

腎硬化症の診断は、血液検査や尿検査、画像検査などの検査結果を総合的に判断して行われます。とくに、高血圧が主な原因となることが多いため、長期間にわたって血圧が高い状態が続いている場合は、腎臓の詳しい検査が必要になります。

血液検査では、血清クレアチニンや血中尿素窒素の値を測定し、腎臓が正常に機能しているかを確認します。血清クレアチニンの値や年齢、性別をもとに算出される「GFR(糸球体ろ過量)」は、腎機能を評価するうえで特に重要な指標となります。GFRが基準を下回る場合、腎硬化症の疑いが強まります。

尿検査では、尿中のタンパク質や血液の有無を調べます。腎硬化症の場合、尿検査に異常がみられないか、あっても軽度であることがほとんどです。

また、腎臓の形や大きさの変化も診断の手がかりになります。腎硬化症が進行すると、腎臓が小さくなる「腎萎縮」が起こることが多いため、超音波検査やCT検査を用いて腎臓の状態を確認します。高血圧の影響で腎臓の血管が細くなったり、損傷を受けたりすることがあるため、血管の変化についても詳しく調べます。

腎硬化症の診断では、腎機能の低下を引き起こす他の病気との区別も重要です。たとえば、糖尿病性腎症も腎機能が低下する病気のひとつですが、糖尿病性腎症では腎臓が小さくなりにくいという特徴があります。

より確実な診断を行う方法として、「腎生検」という検査があります。腎生検は、腎臓の組織の一部を採取して詳しく調べる検査ですが、体への負担が大きいため、すべての方を対象に実施されるわけではありません。そのため、血圧や尿検査、画像検査などの結果をもとに、腎硬化症の可能性が高いと判断された場合は、慎重に経過を観察しながら診断を進めることが一般的です。

配信元: Medical DOC

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