食事と受診のタイミング
編集部
カフェイン以外で、頭痛の誘因になりやすい食品があれば教えてください。
岡田先生
人によって差はありますが、熟成チーズ、チョコレート、加工肉(ハム、ソーセージ)、人工甘味料、赤ワインやビールなどが誘因になることがあります。必ず避けるべきというより、自分に当てはまるかを把握し、誘因が明確なら調整する考え方が現実的です。
編集部
食事のとり方や水分補給で気をつけることはありますか?
岡田先生
空腹や低血糖、脱水は頭痛の引き金になりやすいので、食事を抜かずこまめに水分を摂ることが大切です。忙しい方ほど昼食や水分を抜くことが多いので、まずは生活の中で「欠食しない」「水分をこまめに摂る」ことを意識してください。こういった生活改善だけでも頭痛をかなり軽減できる場合がありますので、頭痛にお悩みの方は一度お近くの頭痛専門医に相談してみるとよいかと思います。
編集部
頭痛専門医に相談すると、どのような点が違うのでしょうか?
岡田先生
頭痛のタイプを正確に診断し、必要に応じてMRIなどで二次性頭痛(脳梗塞や脳腫瘍など、脳の障害による頭痛)を除外したうえで治療方針を立てられる点がメリットです。薬だけでなく、生活習慣指導や非薬物療法、慢性化を防ぐ予防治療を含めて、個々の状態に適した提案をしてくれると思います。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
岡田先生
カフェインは血管収縮作用により一時的に片頭痛の痛みを軽減することがありますが、慢性的な大量摂取や不規則な摂取は頭痛の悪化・慢性化につながる可能性が指摘されています。特に、日常的に高用量のカフェインを摂取している方が急に摂取をやめると、「カフェイン離脱頭痛」という独立した頭痛症状を引き起こすリスクがあります。頭痛のパターン(片頭痛、緊張型頭痛、混合型)や生活習慣を踏まえた上で、カフェインの適量摂取と安定した生活リズムを保つことが重要です。具体的な摂取量や頭痛発症との関連性に不安がある場合は、頭痛専門医による評価をおすすめします。
編集部まとめ
カフェインは片頭痛の初期に症状を和らげることがある一方で、摂り過ぎや急な中断で頭痛の原因にもなり得ます。目安は1日1~2杯程度とし、量を一定に保つことがポイントです。また、緑茶やエナジードリンクなど、ほかの飲料からの摂取量にも注意し、自身の頭痛パターンを記録することが改善への近道となります。食事や水分補給、睡眠の質も含めて整え、それでも頭痛が続く場合は我慢せず頭痛専門医に相談しましょう。
参考文献
日本頭痛学会(市民・患者さん向け:頭痛について知る)
厚生労働省(カフェインの過剰摂取に関するQ&A)

