りくりゅう金メダルにSNS祝福殺到、「結婚してほしい」はおせっかい? 法的ラインを弁護士が解説

りくりゅう金メダルにSNS祝福殺到、「結婚してほしい」はおせっかい? 法的ラインを弁護士が解説

ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで、「りくりゅう」こと三浦璃来選手と木原龍一選手が金メダルを獲得しました。

前日のショートプログラム(SP)では5位と出遅れましたが、フリーで圧巻の演技を披露し、世界歴代最高得点をマーク。大逆転で頂点に立ちました。

この快挙を受けて、SNS上では2人に対して「結婚してほしい」といった祝福まじりの投稿が相次いでいます。

こうした声は“おせっかい”かもしれません。法的な問題はないのか、西口竜司弁護士に聞きました。

●西口弁護士「感動以外の言葉が見当たらない」

「いやー、本当に素晴らしい瞬間でしたね。ショートプログラムの失敗からの大逆転。感動以外の言葉が見当たりません」

そのうえで西口弁護士は、一般論として次のように説明します。

「結論から言えば、この程度の祝福まじりの感想であれば、通常、法的問題が生じるとはいえません。個人の意見や感想は、原則として“表現の自由”の範囲内です。

名誉毀損が問題になるのは、虚偽の事実を広めたり、社会的評価を下げる内容を書いた場合です。『結婚してほしい』という希望的なコメントだけでは、通常、そこまでには至りません。また、侮辱の問題もないでしょう」

●西口弁護士「度を越せば法的責任が生じる場合がある」

一方で「行き過ぎ」には注意が必要だと指摘します。

「たとえば、本人の私生活を詮索したり、交際していると断定して広めるような場合です。

このような行為は、プライバシー侵害や名誉毀損などで損害賠償の問題が生じる可能性があります。

たとえ有名人であっても、私生活は守られるべきです。軽い冗談のつもりでも、度を越せば法的責任が生じる場合があります」

お祝いは演技に向けて、人生設計は本人に委ねる──。その距離感こそが、大人の応援と言えるかもしれません。

「今回のオリンピックには名シーンが続出しています。選手の皆さんのさらなる活躍に期待が高まります」

西口弁護士は最後に「ちなみに、私の名前の省略形は『にしりゅう』でした」と冗談めかして語りました。

【取材協力弁護士】
西口 竜司(にしぐち・りゅうじ)弁護士
大阪府出身。法科大学院1期生。「こんな弁護士がいてもいい」というスローガンのもと、気さくで身近な弁護士をめざし多方面で活躍中。予備校での講師活動や執筆を通じての未来の法律家の育成や一般の方にわかりやすい法律セミナー等を行っている。SASUKE2015本戦にも参戦した。弁護士YouTuberとしても活動を開始している。Xリーグ選手でもある。
事務所名:神戸マリン綜合法律事務所
事務所URL:http://www.kobemarin.com/

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