シゾイドパーソナリティ障害の治療
シゾイドパーソナリティ障害は、心理療法や薬物療法などによって治療します。
心理療法
心理療法は対人関係におけるスキルの向上や感情認識の強化、社会への適応力を高めることなどを目的としています。
認知行動療法や精神分析的療法、人間関係療法などによって、否定的な思考を発見して修正し、自身を現実的に見るようにサポートすることや、適切な会話の仕方、感情表現の方法などを取得できるようにします。
薬物療法
シゾイドパーソナリティ障害自体にはたらきかける薬剤は現在のところ存在しないため、二次的に生じる抑うつや不安などの症状に対して、抗うつ薬や抗不安薬を処方することがあります。
症状の程度や日常生活への影響によっては、周囲の人も含んだ総合的な支援が必要となる場合もあります。シゾイドパーソナリティ障害の患者と信頼関係を築き、安定した環境の中で少しずつ治療を進めていくことが重要です。
シゾイドパーソナリティ障害になりやすい人・予防の方法
シゾイドパーソナリティ障害になりやすい人は、統合失調症や統合失調型パーソナリティ障害などを持つ家族がいる場合です。
また、幼少期の養育環境も重要な要素です。愛情表現が乏しい環境で育った人や、ネグレクトを受けた経験がある人は発症リスクが高まる可能性があります。
社会的なスキルを学ぶ機会が少なかった人も、シゾイドパーソナリティ障害の発症リスクがあるといえます。
予防方法としては、乳幼児期からの適切な親子関係の構築が重要です。子どもに対して感情豊かに接し、適切な愛情表現をすることで、健全な感情発達を促すことができます。
また、子どもの社会性の発達を支援するため、子どもたち同士が交流する機会をつくることも大切です。
すでにシゾイドパーソナリティ障害の特徴がみられる場合、専門家による早期からの介入が重要です。
心理療法などを通じて社会的なスキルを学び、対人関係の構築方法を身につけることで、症状の悪化を防げます。
シゾイドパーソナリティ障害を含むパーソナリティ障害を完全に予防することは難しいものの、適切な養育環境と早期からの支援によって症状を軽減し、日常生活への支障を抑えることが可能です。
何らかの症状に気づいた場合は、専門家に相談することをおすすめします。
関連する病気
統合失調症参考文献
公益社団法人日本精神神経学会「林直樹先生に「パーソナリティ障害」を訊く」

