「園バスに間に合わない」と連絡をしてくるママ友
数日後「今日もバス間に合わなそう……」と連絡が来ました。さらにその3日後にも。「また?」と思いつつ、断る理由もありません。
「いいよ、今から向かうね」
「ごめんねー、助かる!」
そんなやり取りが、週に2回、3回と増えていきました。気づけば、週に4回もるみさん親子を拾っている時期もありました。
「ゆりこちゃんの車で通うのが楽しくて、さながバス嫌がるようになっちゃってさ~」
るみさんは冗談めかして言いますが、私は少しずつ、胸の奥がチリッと焼けるような違和感を覚え始めていました。
ガソリン代は、まあ、ついでだからいい。手間も、寄るだけだからいい。でも、当然のように家の前で待っている彼女たちの姿を見るたびに、「なんだか無料のタクシーみたい」という思いがたまっていったのです。
あとがき:小さな「いいよ」が心の色を奪うとき
「困ったときはお互い様」という言葉は美しいですが、片方だけが負担を抱え続ける関係は、少しずつ心を摩耗させてしまいます。ゆりこさんが感じた「チリッとした違和感」は、自分を大切にしようとする心のサインだったのかもしれません。相手を思う優しさがあるからこそ、その厚意が「当然の権利」として扱われる悲しさは身に沁みます。
日常の些細な甘えが、友情のバランスを崩していく様子に、胸が締め付けられるエピソードです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

