放射線治療を行う目的
ここからは、放射線治療を行う目的について解説します。
根治目的
根治とは、がんを完全に治すことを目的としているという意味です。
放射線治療に薬物治療、ホルモン治療を組み合わせる場合もあります。
頭頸部がんや、子宮頸がん、前立腺がん、小細胞肺がん、食道がんなどに対して選択肢となります。
根治治療では、放射線治療の期間は長くなる傾向があります。2ヶ月近くかかる場合もあります。
術後治療
放射線治療は、がんに対する手術の後にも行われる場合があります。手術後の再発予防や生存率向上効果を期待します。乳がんに対する乳房温存術後には放射線治療は基本的にはすべての症例に対して適応となります。その他にも、さまざまな部位において、進行したがんの術後に行われるケースがあります。
術後放射線治療は、1ヶ月強程度かかることが多いです。
術前治療
がんが大きく、手術が難しいと判断される場合、手術の前に放射線治療を行うことがあります。がんの縮小を目指します。食道がんなどで行われるケースがあります。
術前放射線治療は、1ヶ月弱ほどと、根治や術後よりも短い期間となります。
緩和目的
がんが骨や脳などに転移すると、麻痺や痛みなどの症状が現れることがあります。
緩和照射は、放射線治療によって、このような症状をやわらげることを目的とします。
患者さんの症状や全身状態によって、放射線治療の回数が決定されます。短い場合には1回で終了、長くても2週間程度で終わることが多いです。
良性疾患
放射線治療は、がん以外にも用いられています。ケロイドに対する手術後や、甲状腺機能亢進症などによる甲状腺眼症に対するステロイド併用放射線治療があります。血管奇形などにも放射線治療が施行されることがあります。
「放射線治療の期間」についてよくある質問
ここまで放射線治療の期間について紹介しました。ここでは「放射線治療の期間」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
放射線治療の平均期間はどれくらいでしょうか?
木村 香菜(医師)
多くのがんでは、1日1回、週5日を基本に、3〜8週間ほどかかることが多いです。ただし、緩和目的では1日で終わることもあります。
放射線治療は毎日通院する必要があるのでしょうか?
木村 香菜(医師)
はい。基本的には平日毎日通っていただく必要があります。放射線治療は連続して行うことで、効果が高くなるとされています。

