キーワードは「アプレスキー(Après-ski)」。フランス語で“スキーのあと”を意味し、滑走後に温泉や美食、お酒を囲んで語らうなど、ゆったりとした時間を過ごす欧米のリゾート文化のこと。単なる“滑ったあと”の時間にとどまらず、スノーリゾートでの滞在そのものを楽しむスタイルだ。かつてアルペンスキー世界選手権が開催された名門リゾートが仕掛ける、滑らなくても最高に楽しい「アプレスキー」な1泊2日の旅。その全貌をレポートする!


■【Day1 10時】ふかふかの雪上をサクサクお散歩!「スノーシュートレッキング」
JR盛岡駅から無料の送迎バスに揺られること、約50分。雫石プリンスホテルに到着して、まず体験したのは「スノーシュートレッキングツアー」だ。スノーシューと呼ばれる西洋版の「かんじき」を装着し、ガイドと一緒に、夏場はゴルフコースとして使われている広大な雪原を散策する。

スノーシューを履いているだけで、ふかふかの新雪の上でも沈まずにサクサク歩けるから不思議!特別な技術は一切不要。長靴感覚で歩けるので、雪山初心者でも安心だ。凛とした冷たい空気の中、白銀の世界を独り占めする感覚は、この場所ならではの贅沢!

<■スノーシュートレッキングツアー / 日程:~2026年3月8日(日)の毎週日曜・水曜実施 / 時間:10時~11時30分 / 料金:1人3000円 / 定員:3人~最大20人 ※事前予約制 ※天候状況により、中止になる場合あり ■スノーシューレンタル / ~2026年3月22日(日) / 時間8時30分~15時30分/料金:スノーシュー・ポールセット4000円、スノーブーツ2000円>
■【Day1 14時30分】雪原のど真ん中で“ととのう”体験「テントサウナ」
雪原の魅力を体感したあとは、今話題の「テントサウナ」へ突撃!スキーセンター付近の特設会場に設置されたテント内はストーブがたかれ、とってもあったかだ。

しっかりと体を温めたあとは、テントの外へ。そこはまさに天然の冷蔵庫!キリッと冷えた外気浴でクールダウンすれば、大自然の中で究極の“ととのい”体験が待っている。雪国ならではの寒暖差、一度味わうとクセになりそう…。

<■テントサウナ / 日程:〜2026年2月28日(土) / 時間:13時〜14時、14時30分〜15時30分 / 料金:4名利用時1人3000円、3人利用時1人3500円ほか / 場所:スキーセンター特設会場 ※事前予約制 ※天候状況により、中止になる場合あり>
■【Day1 18時】幻想的な灯りに包まれて…。「かまくら食堂」でほっこり鍋
夕食は、雪国情緒たっぷりの「かまくら食堂」で。雪原にポッと浮かび上がる温かな灯りに誘われてかまくらの中に入ると、そこに設置されていたのはこたつ!外は雪が深々と降っていても、かまくらの中は驚くほど静かで穏やか。こたつで暖まりながら温かいお鍋を囲む…、まさに冬の憧れシチュエーションだ。

ここで味わえるのは、岩手が誇るブランド肉を贅沢に使ったしゃぶしゃぶ鍋。きめ細やかなサシが入った「いわて牛」と、ヘルシーで甘味のある脂が特徴の県産ブランド豚「杜仲茶ポーク」を、熱々の出汁にくぐらせていただく。柔らかなお肉の旨味が染み渡り、心も体もポカポカに。



<■かまくら食堂 / 日程:~2026年3月6日(金)の毎週月曜・金曜 / 時間:18時~20時30分(LO20時) / 場所:Shizukuishiスノーランド 特設会場 ※事前予約制>
■【Day1 20時】大人の夜はこれから。「NIGHT LODGE BAR」で希少な美食体験
夕食後は、ホテルから少し離れた場所にある「オーストリアハウス」へ足を延ばしてみよう。期間中は「NIGHT LODGE BAR」として営業しており、ここでは岩手県のブランド牛「短角牛」の異なる部位を食べ比べできるなど、特別なグルメ体験が可能だ。



特に短角牛の生ハム「セシーナ」は、噛むほどに凝縮された肉の旨味が広がる逸品。スパイスの効いた温かいホットワイン「グリューワイン」との相性は抜群で、ログハウスの木のぬくもりと共に、上質な大人の夜を演出してくれた。


<■NIGHT LODGE BAR / 期間:~2026年3月6日(金)の毎週月曜・金曜 / 時間:16時30分~22時30分(LO22時) / 場所:オーストリアハウス>
■【Day1 21時】池の鯉を眺めながらの名湯「雫石高倉温泉」
一日の締めくくりは、ホテル内の「雫石高倉温泉」へ。ここはなんと、屋根付きの露天風呂から池で泳ぐ鯉を眺められるという珍しい温泉!泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)。とろりとしたお湯が肌を優しく包み込み、遊び疲れた体を癒やしてくれる。

<■屋根付露天風呂「雫石高倉温泉」 / 時間:5時~10時、14時~24時 ※日帰り入浴は14時~22時 / 料金:宿泊者無料(入湯税別途150円)、日帰り入浴 大人800円、小学生400円、未就学児無料 ※大人のみ入湯税込>
■【Day2 6時】感動のクライマックス!「サンライズCATツアー」
2日目の朝は少し早起きして、今回の目玉「サンライズCATツアー」を体験!「CAT」とは雪上車のこと。これに乗り込めば、スキーやスノーボードを履かなくても、歩くことなく山頂エリアまで連れて行ってくれる。

ゴトゴトと力強く雪道を登った先で待っていたのは、言葉を失うほどの絶景…。岩手山を望む大パノラマと、雪原を茜色に染めながら昇る朝日。誰も踏んでいない真っ白な雪原と朝日のコントラストは、このツアー参加者だけが見られる特等席の景色だ。「滑らなくても、こんな感動が味わえるなんて!」と、冬の山の素晴らしさを再発見すること間違いなし。


<■サンライズCATツアー / 日程:2026年2月22日(日) / 時間:5時〜7時 / 料金 1人1万7000円 / 定員:1日15人 ※事前予約制 ※天候状況により中止になる場合あり>
■滑る人にも、滑らない人にも開かれた“雫石”の魅力
今回は“滑らない”楽しみ方を中心に紹介したが、雫石スキー場はもちろんスキーヤー・スノーボーダーにとっても憧れの地。1993年にアジアで唯一「アルペンスキー世界選手権」が開催された伝説のコースを有し、長く変化に富んだ全20コースは滑り応えも十分だ。非圧雪エリアを雪上車で上がり、ノートラック(誰も滑っていない)のパウダースノーを滑走できる「パウダCATツアー」もあり、内陸特有の乾燥した良質なパウダー、通称「SHIZU POW」を巻き上げて滑る浮遊感は、一度味わったら忘れられない体験になるはず。

スキーをする人も、しない人も…。絶景のアクティビティに、かまくらやログハウスでの美食、そして温泉など、雫石プリンスホテル・雫石スキー場には、誰もが楽しめる“冬の魅力”がこれでもかと詰まっていた。ぜひこの冬は、雫石で「冬のフルコース」を味わいつくしてみては?

取材・文=水島彩恵
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