50代の血圧正常値をご存じですか?Medical DOC監修医が男女別の血圧正常値などを解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「50代の血圧正常値」はどれくらい?異常値や発見できる病気についても医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。
健康診断の50代の血圧正常値とは
健康診断では、血圧と脈拍数を同時に測定します。健康診断で自分の血圧がどのくらいか知り、生活習慣病の予防や健康維持に役立てましょう。ここでは50代の血圧正常値について解説します。
血圧測定とは?
血圧測定とは、血管を流れる血液が血管の壁を押している力を測ることです。主に上腕(二の腕)にカフ(腕帯)を巻いて測定します。身体の状態を知る、脳卒中や心臓病などの生活習慣病リスクを早期発見する、薬を服用している・治療中の方は効果を確認する、といった目的で行われます。
家庭で測定する「家庭血圧」と医療機関で測定する「診察室血圧」の2種類があります。一般的に、家庭血圧は診察室血圧よりもやや低めに出る傾向があります。高血圧の診断では、家庭血圧の値が優先されます。
血圧とともに脈拍数を測るのはなぜ?
脈拍は心臓が1分間に何回拍動しているかを示し、血圧は血液が血管を流れる際の圧力を示します。これらを同時に測定することで、心臓のポンプ機能や血管の抵抗、循環動態のバランスを総合的に把握できるメリットがあるのです。
たとえば、不整脈や心不全、高血圧などの異常がある場合、脈拍と血圧の変化が連動して現れることが多く、早期発見やリスク評価に役立ちます。また、急な血圧低下や脈拍の異常は、重篤な心血管疾患を発見する手掛かりとなります。
正常時の脈拍は、安静時では大体1分当たり50〜100回ほどとされています。しかし健康診断を受診した人たちの平均値は、男性64±10拍/分、女性66±10拍/分という報告もあり、明確な基準が定められているわけではありません。
男女別の血圧正常値は?
血圧の正常値は年齢に関係なく決められており、測定する環境によって分かれています。正常血圧の具体的な値について、詳しく見ていきましょう。
男性の血圧正常値
日本高血圧学会が定めた正常血圧 は性別・年齢関係なく以下のようになっています。(単位:mmHg)
分類 診察室血圧 家庭血圧
収縮期血圧 拡張期血圧 収縮期血圧 拡張期血圧
正常血圧 <120 かつ <80 <115 かつ <75
正常高値血圧 120-129 かつ <80 <115 かつ <75
高値血圧 130-139 かつ/または 80-89 125-134 かつ/または 75-84
高血圧 140 かつ/または 90以上 135 かつ/または 85以上
高血圧の中でも180/120mmHg以上になると、脳や心臓、腎臓、血管などに「高血圧緊急症」と呼ばれる急性の障害を起こすことがあるため、注意が必要です。
女性の血圧正常値
女性の血圧も、正常血圧は男性と同様です。性別や年齢は関係ありません。前述の「男性の血圧正常値」をご参照ください。

